
蒲焼・鰻重の付け合わせ(添え物)には、奈良漬、きゅうりの酢の物、大根・茄子・白菜の浅漬け、糖しぼり大根、新生姜の甘酢漬け、柴漬などが挙げられる。
わたしは妻が買い物で、鰻も買ってくると出かける時は必ず、
「奈良漬、忘れないでね」
と、言うくらい鰻の付け合わせには奈良漬がいちばん合うと思っている。
なお、奈良漬でなければならないと言う偏見もなければ、奈良漬以外でも、イラっとすることもない。
そもそも、鰻が食べたいのであって、付け合わせを楽しみにしているわけではない。例えば、『鰻の成瀬』では、付け合わせとして、ネギ・ワサビ、ガリ、柴漬が三連皿で出されるが、こんなにいらないがわたしの気持ちだ。
白焼にネギとワサビは分かるが、わたしは蒲焼に味変なんか求めていない。蒲焼で味変を求めるのなら、ひつまぶしを食べればいいじゃないか。鰻重の付け合わせは、箸休めとして一品添えられていればいい。鰻の成瀬のように複数の添え物を出すお店は、奈良漬一品との選択にしてくれたらいいのになぁと思っている。
奈良漬は名前の通り、発祥地は奈良で起源は奈良時代まで遡り、関西、関東へと伝わっていった。
奈良漬という名は後付け
江戸時代に、奈良中筋町に住む漢方医糸屋宗仙(いとや そうせん)が、慶長年間(1596年 – 1615年)に、シロウリの粕漬けを「奈良漬」という名で売り出し評判となり、奈良漬けの言葉を広める。
※Wikipedia『奈良漬け』より
奈良漬が鰻と相性がよい理由
- 鰻を食べた後に口に残る脂っこさを奈良漬けが拭い去り、口をさっぱりとさせる効果がある
- 胃の働きを活発にし胸焼けを抑えたり、脂肪の分解、ビタミンやミネラルの吸収を助けたりするなどの効果があるとも言われている
※Wikipedia『奈良漬け』より
江戸時代に鰻を食べる習慣(土用の丑の日、寒の土用の丑の日など)が定着すると、鰻の付け合わせとして奈良漬が提供されるようになり、明治時代になると鰻と奈良漬の組み合わせが一般化され、昔は鰻専門店では、鰻の付け合わせと言えば奈良漬が定番だった。船橋東武に出店している『うなぎ日本一』のうな重弁当も、以前は奈良漬が二切れ添えられていたが、いつの間にか柴漬に変わった。
奈良漬が添えられなくなった理由
- 鰻が高騰し、奈良漬も安くないため(コストを考慮)
お客様に少しでも安く鰻を提供したい - アルコールアレルギーの人への配慮
- 妊娠中の人や子供(20歳未満)への配慮
- 車で来店した人への配慮
- 店主が奈良漬きらい
(AIによる概要)
奈良漬は酒粕に漬け込んで作られるため、漬物でありながらアルコール分が3.5%〜5%程度含まれる。ビールや缶チューハイと同程度の度数。
実際に下戸の人が奈良漬で酔っ払うこともある。
先月、妻の友人がわたしの誕生日祝いに蒲焼を持って来訪した時、うな丼にしていただいた。付け合わせは冷蔵庫に保管していた奈良漬。
妻の友人は、鰻に奈良漬ははじめてだったようで、わたしが、
「鰻に奈良漬は合うよ」
と、言っても半信半疑だったが、食べると、
「へぇ、奈良漬って鰻に合うんだね」
と、感心していた。
奈良漬はアルコールの独特な風味があり、苦味や渋味を感じることもあるが、奈良漬が苦手でなければ、付け合わせに一度お試しあれ。
因みに、わたしは白瓜(ウリ科キュウリ属)、妻は西瓜(ウリ科スイカ属)の奈良漬が好きだ。

















