
小学校の教科から算数がなくなるのではなく、名称を「数学」に統一する議論が文部科学省の審議会で進められている。
ネットでは名称統一について、意見が侃侃諤諤(かんかんがくがく)と賛否に分かれているが大人目線だ。小学校の子供たちにしてみりゃ、名称が変わろうが変わるまいが、どっちにせよ学ぶのだからどうでもいいことだ。とは言ってはみたが、大人たちが子供たちの教育に熱心であることは否めない。って他人事か😅
さて、画像『諸外国・地域等の教科名称』の通り、日本以外は主要五カ国をはじめ、初等教育から名称は「数学」だ。

日本の初等教育で「算数」の名称になったのは、それほど古くはなく1941年(昭和16年)だった。
名称の変遷
- 洋法算術、算術、幾何
↓ - 洋法算術、幾何
↓ - 算術、幾何
↓ - 算術
算術から算数に名称変更した理由のひとつは、
算術では術を重んじすぎ、数学ではあまりにも学問臭くなるので、算数となすとも、亦やむをえない。
とのことだった。
わたしも中学へ進学する時、高々「算数」から「数学」に名称が変わるだけなのに、なんかものすごく高度な勉強がはじまるようなワクワク感と、「ガキんちょ共とはおさらばさ」という誇らしさもあった。
数学で最初に躓くのは一次方程式だろう。
「𝑥ってなんだよ。数字じゃないじゃないか」
「『なになにを𝑥に置き換えて・・・』ってどういうことだよ」
と錯乱し、早々に数学アレルギーになるのだ。
因みに、わたしは高校で数学Iまでお勉強したが、あやふやに履修したので数学力はかなり低い。されど、日常生活では四則演算で事足りるので不自由はない。
過去に「チコちゃんに叱られる!」で、チコちゃんが、
「なんで数学を勉強するの?」
と、回答者の岡村氏に質問したことがあった。
岡村氏は答えられず、チコちゃんに、
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と、吠えられていたけど、チコちゃんの答えは、
「論理的な思考が身につくから〜」
だった。
そして、算数と数学の違いを以下のとおり説明していた。
算数:日常生活で使う計算力を養うため
数学:問題を整理して答えを導く事で論理的思考を身に付けるため
例えば、
<問題>
たかしくんはお母さんから1000円のお小遣いをもらいます。そしてマンガ本を500円で買いました。残った金額で1個50円のお菓子が何個買えるでしょうか?
<回答>
(算数)
1000 − 500 = 500
500 / 50 = 10
∴10個
(数学)
1000 = 500 + 50𝑥
500 = 50𝑥
𝑥 = 10
∴10個
算数は四則演算で解を求める。数学は論理的思考を働かせて、個数を𝑥として答えを導く一次方程式で解を求める。その他、論理的思考として因数分解、三角比(sinθ、cosθ、tanθ)も挙げていた。
こんな問題はどうだろうか。
<問題>※頭の体操(多湖輝 著)より
タバコの吸い殻5つから1本のタバコを作る男がいた。男は25本の吸い殻を拾った。タバコは何本作れるでしょうか。
<著書の答え>
6本(作った5本のタバコの吸い殻からもう1本作れるから)
<わたしの答え>
算数:5本
数学:6本
算数は四則演算で解を求めるので、5本が正解だと思う。数学は方程式も因数分解も三角比も使わずとも、ちょっと考えれば分かる論理的思考を働かせて6本が正解になる。
名称が「数学」に統一されたら、小学校でも論理的思考を用いた問題が増えるのかな。


















