「私はO型ですが、厳密にはAO型です」
と、言う人がいる。
その気持ちは分からないでもないが、AO型はA型だ。O型ではない。
血液型は両親から受け継ぐA、B、Oという3種類の遺伝子型によって決定される。
血液型と遺伝子型
- A型=AA型、AO型
- B型=BB型、BO型
- O型=OO型のみ
- AB型=AB型のみ
両親の血液型が共にA型またはB型で、子供がO型だったら遺伝子型はOO型になり、子供の体内にはA型またはB型の血液は一滴も流れていない。
病院で輸血をする前には必ず血液型を調べる。しかし、大災害で交通機関が麻痺し、O型の人が屋外で緊急輸血をしないと生命が危うい時、当人は意識がなく、持ち物には献血手帳など血液型を知るすべもない。そばには知り合いしかなく、たまたま医師が居合わせたが、血液型を調べるキットがない。
医師から、
「この人の血液型分かりますか!」
と、聞かれた知り合いが、
「AO型です!」
と、答えたら、医師はA型の血液を輸血するだろうし、
「O型ですが、厳密にはAO型です!」
と、答えたら、医師はどっちやねんと輸血できず、いずれも最悪の事態を招くことになるのだ。
まあ、現実的にはシチュエーションに関係なく、血液型を調べないで輸血することはあり得ないことだが、よんどころない事情ということもあるので、100%無いとは言い切れない。
よって、
「私はO型ですが、厳密にはAO型です」
と、おかしな事を言うのはやめましょう。
改めて、その気持ちは分からないでもないが。

















