
昨日の話。先週、友人から、
「おはようございます。今日は暇ですか? 娘がパソコンを買ったのですが、無線LANの設定が上手くできないので見て欲しい」
と、LINEがあった。
丁度その時、わたしは妻と宇治にいたため、事情と帰宅後サポートすることをLINEで返信した。
それにしても娘さんは20代前半だ。わたしの世代とは異なり、パソコンもスマホも詳しい世代ではないか。それなのに娘さんは無線LANを繋げることもできないのか? それともパソコンの初期不良なのだろうか。
わたしは電車とバスを使い、友人宅まで行く予定でいたが、友人はサポートしてくれるのだからと、わざわざ自宅まで車で迎えに来てくれた。そして、友人宅へ行く途中、『ラーメンかいざん本店』で昼食を取った。友人のおごりで。
わたしは、かいざんラーメン(1,150円)と餃子5個(350円)、友人はわたしと同じメニューにライス(200円)を加えていた。ご友人、ごちそうさまでした。

さて、友人宅に着き、家に入り、友人と2階の娘さんの部屋に入ると、娘さんはパソコンの傍で直立不動の姿勢で立っていた。娘さんと前回会ったのは小学高学年の頃だったと思う。成人した娘さんは、身長が170cmくらいのスレンダーなスタイルの女性に成長していた。
子供の頃は、寡黙で笑みもあまり見せなかったが、成長して少しは話すようになったかなと思っていたら、昨日も受け答えは丁寧語でしっかりしていたが、ポーカーフェイスで娘さんから話しかけてくることはなかった。なんといいましょうか、アレクサやSiriの方がまだ愛想がいいんじゃないかと思う、無機質でクールな娘さんだ。
パソコンはデスクトップ(OS:Windows11)だった。友人の話しでは、30万円したと言っていたので、ハイスペックパソコンだ。
わたしは、なんでデスクトップなんだ? と思ったが、CPUがAMD Ryzen 7だったので、ははーん、ゲーム機メインとして使うのだろうと推測した。
机の上にはモニター、キーボード、スピーカーが置かれ、大きな本体(筐体)は机の横に置かれていた。わたしは椅子に座り、どれどれとモニターを見ると、Windowsの初期設定のネットワーク接続画面だった。そして、通常だったら、Wi-Fi接続のSSID名が列記されるはずだが、ひとつも表示されず、次画面へ進む[次へ]ボタンも押すことができず、戻ることもできない状態だった。
説明書の手順には、SSIDが識別できて、その先に進むことしか記述されていなかった。いよいよ初期不良かなと思いつつ、カスタマーセンターに電話をすることにしたが、説明書には記載されていなかったので、わたしのスマホからカスタマーセンターの電話番号を見つけて電話をかけた。
カスタマーセンターにはすぐに繋がり、担当者に状況を話すと、シリアルナンバーを聞いてきた。
シリアルナンバーかぁ。娘さんに聞いても、
「それ、なんですか?」とか、「わかりません」
と、言われそうだ。しかし、シリアルナンバーが分からないと先に進まない。わたしは娘さんにシリアルナンバーを聞くことにした。
すると、わたしが、
「シリアルナンバー、分かる?」
と、言い終わらないうちに、娘さんは、シリアルナンバーが記載された用紙をわたしの前にさっと出したのだ。いい意味で想定外の反応だった。
担当者にシリアルナンバーを告げると、その機種は無線LANを内蔵していないと言われた。
え、今時そんな機種あるの?
担当者は、無線LANを使う時は、Wi-Fi無線LANの子機USBアダプター(以下、無線LAN子機)を別途購入して本体に取り付けてくださいと話し、無線LAN子機の不具合はサポート対象外であることも告げられた。
ま、そうだろうな。無線LAN子機は別会社だ。わたしは納得して電話を切った。
娘さんに、本体は無線LAN非内蔵であることと、無線LAN子機がないと無線LAN接続ができないことを話すと、娘さんは、法廷で被疑者に証拠物件を突きつける検事のような凛とした態度で、
「これです」
と、わたしの目の前に購入済みのBUFFALOの無線LAN子機を提示したのだ。
あれ? 娘さんは、この機種が無線LAN非内蔵であることは知っていたのか。だったら、最初に言ってくれよ。娘さんとの意思疎通が噛み合わない。
無線LAN子機を本体に接続した。しかし、ネットワーク接続画面にはSSIDがひとつも表示されなかった。無線LAN子機の説明書を見ると、最初にドライバーをインストールすることが記述されていた。
なるほど、なるほど。わたしは娘さんに、まず本体を有線でルーターと繋げて、Windows11の初期設定を終わらせてからでないと、無線LANは使えないことを話し、
「モデムとルーターはどこにあるの?」
と、聞くと、1階の居間にあると答えた。
「LANケーブルはあるの?」
と、聞くと、娘さんは黙秘権を行使している容疑者のようになったので、友人に聞くと、どこぞの部屋から、
「これ使えるのかな?」
と、2mのLANケーブルを持ってきた。よしよし。
パソコン一式を1階の居間に移動して、本体とルーターをLANケーブルで繋ぎ、Windows11の初期設定を済ませた。
そして、娘さんに無線LAN子機のドライバーのCDを本体のドライブにセットするように言うと、さらっと、
「CDドライブ、付いてません」
あ、そう・・・。
再び無線LAN子機の説明書を確認すると、CDドライブがない場合は、サイトからダウンロードするように記載されていたので、ドライバーをタウンロードしてインストールした。
無線LANのSSIDを認識。当該SSIDのパスワードを入力して接続完了。本体からLANケーブルを外し、再起動しても無線LANが正常に接続、インターネットも繋がることを確認し、パソコン一式を2階の娘さんの部屋に戻し、再度無線LAN接続とインターネットが繋がることを確認してサポート終了。
娘さんは、『テミスの不確かな法廷』のエリート判事補落合知佳のような口調で、
「ありがとうございました」
んー、これって、自力で出来たよな。
帰り際、庭の池に目をやると、大きな鯉1匹と小さな鯉2匹が泳いでいた。すると、友人が、
「あれ〜もう2匹いるんだけどなぁ」
と、言ったので、ふたりで池を覗いて探してみた。
「いないねぇ」
「いないなぁ。近所にイタチが出るんだよ。食われたのかなぁ」
∑( ̄ロ ̄;)!

友人は帰りも車で送ってくれた。そして、わたしの妻からバレンタインデーのチョコレートを貰ったお返しもしてないので、今回の件と合わせてお返しがしたいと、途中酒類チェーン店に寄り、わたしは四合瓶の安い日本酒でいいと言ったのに、友人はそうはいかないと、一升瓶の純米大吟醸を購入し、自宅に着くと手渡しして帰って行った。妻曰く、海老で鯛を釣った。


















