日本酒備忘録

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「冷や酒」と「冷酒」は同じではない

 居酒屋で、
「冷(ひや)を注文したのに、冷たくないじゃないか!」
 と、店員に食ってかかる客もいそうだ。

日本酒の主な温度表現

  • 冷酒:5〜15℃
  • 冷や酒(ひや):常温(20℃)
  • 人肌燗(ひとはだ):35℃±
  • ぬる燗:40℃
  • 熱燗:50℃以上

 冷酒が一般化したのは1970年以降だそうだ。わたしも居酒屋で冷を注文する時、
「冷ね、常温だよ。冷酒じゃないからね」
 と、念を押す言い方になった。
 それでも、首を傾げる店員もいたり、冷酒を出されたこともあった。

日本酒の分類

 純米酒、吟醸酒、本醸造酒、普通酒に大別される。

精米歩合

純米酒

  • 純米酒(特になし)
  • 純米吟醸酒(60%以下)
  • 純米大吟醸酒(50%以下)
  • 特別純米酒(60%以下または特別な製造方法)

吟醸酒

  • 吟醸酒(60%以下)
  • 大吟醸酒(50%以下)

本醸造酒

  • 本醸造酒(70%以下)
  • 特別本醸造酒(60%以下または特別な製造方法)

普通酒

  • 普通酒(特になし):上記条件を満たしていないカップ酒・パック酒。
    但し、純米・吟醸・本醸造の明記があるのは普通酒ではない。

原料

  • 純米酒:米・米麹・水
  • 吟醸酒:米・米麹・水・醸造アルコール(米重量の10%以下)
  • 本醸造酒:同上
  • 普通酒:米・米麹・水・醸造アルコール・糖類・酸味料

醸造アルコールとは

 平たく言えば焼酎のこと。

精米歩合の見方

 例えば、ラベルに「精米歩合:55%」と明記されていた場合、米を55%磨いたのではなく、米を45%磨いたと言うこと。

熱燗がおいしい酒

 蔵元(酒屋)の中には、「本来、日本酒は熱燗でいただくもの」と、謳うところもある。しかし、真夏の熱燗はつらい。冷か冷酒がいい。

 熱燗がおいしい酒は、醸造アルコールが加えられた吟醸酒と本醸造酒。冷でもうまいが、「君、おもろないな」と、感じた時は熱燗にすると、すっきり辛口でキレもコクもある酒に豹変する。飲み比べてみるといいでしょう。

 醸造アルコールが加えられていない純米酒を熱燗にすると、米の甘味が強くなり、酒のしつこさが口中に残る。純米酒は冷でいただくのがうまい、わたしは。


 日本酒は、ワインや焼酎と同じ食中酒だ。魚料理、肉料理、焼き物、煮物、揚げ物、こってり、あっさりと、料理に合った酒を選びましょう。

 そして、熱燗にするか冷するか冷酒にするかはお好みで、周りがなんと言おうとも、自分が好きな酒で肴をいただくのがいちばんいい。至福のひとときだ。

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