ミシュランガイドにおける「一つ星、二つ星、三つ星」は、匿名調査員が「素材の質」「技術」「味付け」「独創性」「一貫性」の5つの基準で料理のみを評価し、複数人で合議して決定するそうだ。
- 一つ星:近くに訪れたら行く価値のある優れた料理
- 二つ星:遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
- 三つ星:そのために旅行する価値がある卓越した料理
つまり、店構えの格式や店内の格調の高さ、店員の対応のスマートさ、気品ある食器に象が踏んでも壊れないワイングラス、お店に似合った客層などなど遜色なく出揃っても、料理の評価が左右されることはない。過去にシンガポールのホーカーズ(屋台街・屋台村)の食堂2軒が一つ星を獲得したことがある。
昨日、市川在住の友人がLINEで、
「浅野屋が3月18日で閉店する」
と、知らせてくれた。
『浅野屋(東菅野)』とは、地域密着した家族経営の普通にフツーに美味しい日本そば屋さん。友人は、わたしが過去のSNS投稿で浅野屋のカツ丼のことを載せたことがあるので、わざわざ知らせてくれたのだと思う。
1978年(昭和53年)6月から35年間、わたしの自宅は浅野屋の近くにあった。出前で取ることばかりで、お店で食べたのは4〜5回と記憶している。
父はそばを好み、母はうどんを好み、わたしはカツ丼とたぬきそばを注文することが多かったが、親子丼ともりそばにしたり、冬場は鍋焼きうどんを注文したこともあった。
カツ丼の肉は、分厚くも薄っぺらくもない、ほどよい厚みで柔らかく、甘口のたれはわたし好みで、今でも「カツ丼」と言えば、「浅野屋」と、真っ先に連想するほど浅野屋のカツ丼贔屓だ。
文末サイトによると、浅野屋の創業は1969年(昭和44年)3月18日。57年間営業していることになる。仮におやじさんが30歳の時に創業したとしたら、今年で87歳。
娘さんのX投稿には、
『(前略)現在、父は店に立つことが叶いませんが、皆様に助けられ、共に歩んできたこの店への想いを、最後の一杯まで大切に繋いでまいります。(後略)』
と、記されていた。創業記念日を大きな節目として、創業日と同じ3月18日に暖簾を下すことになった。
わたしの味覚・嗜好で評価すると浅野屋のカツ丼は一つ星。近くを訪れたら行きたいお店だ。なお、わたしには二つ星、三つ星はない。





















