刑事コロンボ Complete Blu-ray BOX

 先月初旬のこと。NHKのBSとBSP4Kで『刑事コロンボ』が毎週放送されていることを知った。見逃した回もあり、また放送されるかはNHKの胸三寸だ。

 NHK『刑事コロンボ』のウェブページには、BSでは放送回ごとに開始時間が変わることと、BSP4Kも併せて放送がない週(休止)もあることも記載されていた。これではまた第1話から放送されたとしても、69話あるので観終わるのに1年半以上かかってしまう。

 そこで、一層の事、全シリーズ全エピソードをBlu-rayで購入したらいくらなんだろと、Amazonで探すことにした。すると、タイトルの商品が67%オフで販売されていて、価格(税込・送料無料)も、躊躇するほどでもなかったのだ。

 1話に換算すると、Amazon Prime Videoでレンタルされた場合より若干割高になるが、レンタル期間は30日間だ。買って終えば、期間も気にせずにいつでも何度でも観られる。

 加えて、封入特典として付録もあった。

  • 刑事コロンボ完全版ブックレット(全69話を完全解説)
  • 刑事コロンボ「殺人処方箋」日本語吹替台本(旧録版)

 音声も英語と日本語吹替で切り替えられるし、テレビ放送ではカットされた箇所も追加されたオリジナル版だ。もう、買うしかないでしょ。


 丁度、晩酌中だった。妻に、
「刑事コロンボのBlu-ray BOX買ってもいい?」
 と聞くと、妻は、
「あ゛〜?」
 と、尻上がり口調で険しい顔を向けてきたが、
「いくら?」
 と、聞いてきた。
 実は、妻も『刑事コロンボ』好きだ。
 わたしは、この返しは予想していたので価格を告げて、
「67%オフだよ! 67%オフ!」
 と、割引率を強調すると、妻は依然と険しい顔をしていたが、目元が少し緩んだのだ。
 わたしが、その一瞬の隙を見逃すはずがない。すかさず、
「買うよ、買うよ、買っちゃうよ〜」
 と、言うと、妻は無言無表情、されどわたしをガン見する目元は緩々で満更でもなさそう。以心伝心、妻の暗黙の了解を感じ取り、スマホからポチッとサクッと購入した。でもね、わたしが購入した直後に62%オフの価格(税込・送料無料)になったのはなんでだろ?

目次

Blu-rayケースとディスク

ケース数:計6個
ディスク数:計35枚(ケース4が5枚で他は6枚)

  • ケース1
    エピソード:第1話〜第12話
    ディスク1〜6:各2話収録
  • ケース2
    エピソード:第13話〜第24話
    ディスク7〜12:各2話収録
  • ケース3
    エピソード:第25話〜第36話
    ディスク13〜18:各2話収録
  • ケース4
    エピソード:第37話〜第45話
    ディスク19〜22:各2話収録
    ディスク23:1話収録
  • ケース5
    エピソード:第46話〜第57話
    ディスク24〜29:各2話収録
  • ケース6
    エピソード:第58話〜第69話
    ディスク30〜35:各2話収録
日本語吹替音声
  • 小池朝雄版(初放送:NHK。カット箇所は銀河万丈)
  • 石田太郎版(初放送:NTV)
  • 銀河万丈版(初放送:WOWOW)
    銀河氏の吹き替えは渋過ぎ=3

刑事コロンボが観たくなる、もうひとつの理由

 簡単な話、コロンボ好きなので何度も観ているのだが、ドラマを通じて、当時のアメリカの高層ビルが乱立するビジネス街、なんとなく乾いた郊外の街並みや飲食店、道路を走る車は日本車は皆無でばかでかいアメ車、日本ではあり得ない敷地の豪邸に住まう富裕層(犯人)と欧米の高級車、大人のムーディーがムンムンする照明を下げたモダンチックなレストラン、登場人物はいわゆる白人メインでアフリカ系・アジア系アメリカ人は出演してもちょい役かエキストラ・・・などなど、子供の頃に感じたアメリカを観たくなる時があるのだ。

 わたしがはじめて『刑事コロンボ』を観たのは小4だった。NHK総合で初放送され、両親は最初から観ていたが、わたしは大人が観るドラマとシカトしていた。そしたら、父から、
「面白いから、お前も観てみろ」
 と、言われ、一緒に観だしたらハマったのだ。

 倒叙法のミステリーストーリーは当時斬新だったと思う。はじめに犯人が分かっているので、コロンボがどのような推理をして犯人を追い詰めていくのか楽しんだ。

 余談だが、わたしの母は推理小説を読む時、終わりを先に読んで犯人を知ってから、読み始めていたようだ。犯人が分かった方が落ち着いて読めたのかな。

 よれよれのレインコートに、おんぼろの車(プジョー・403カブリオレ)に安葉巻。蚤の市で見つけてきたようなスーツ・シャツ・ネクタイに、も少しキレイにしろよと言いたくなるシューズ。ファストフードで食べるものと言えば一本調子でチリ。わたしもチリがどんな食べ物なのか、ずーっと興味を持っていて、学生時代にファミレスのメニューに登場した時は、真っ先に注文して食べたものだった。

 洗練された服装・容姿のホームズやポアロと正反対で、風采の上がらないコロンボが、何度も何度もシツコく犯人のところに現れては、アリバイを聞いたり、疑問を投げかけたり、仄めかしたりして、帰り際には、
「あと一つだけ…(Just one more thing…)」
 と、尚も質問をして、鋭い推理を働かせ、時にはトラップを仕掛けたりして、犯人をチェックメイトする。コロンボの内と外のギャップも視聴者にうけたのだろう。稀に登場した愛犬バセットハウンドの「ドッグ」も可愛かった。

刑事コロンボのテーマ曲は無い

 口笛に似せたシンセサイザーの音でメロディーを奏でる『刑事コロンボ』のテーマ曲。
 妻と鑑賞していたら、
「なんで、テーマ曲が流れないんだろ?」
 と、聞いてきた。確かにNHKで放送されていた時のオープニングではテーマ曲の冒頭ワンフレーズとエンディングにテーマ曲が流れた。

 しかし、このテーマ曲は ”MYSTERY MOVIE THEMA” と言い、アメリカでは『刑事コロンボ』『警部マクロード』『署長マクミラン』などのテレビシリーズをローテーション放送していた『NBCミステリー・ムービー』のテーマ曲なのだ。したがって、『刑事コロンボ』のオリジナル版ではこの曲が流れることはない。

 NHKでは『刑事コロンボ』でこの曲が流れ、シングルレコードのジャケットも刑事コロンボの写真だったので、日本では『刑事コロンボ』のテーマ曲として定着した。

ピーター・フォークはイタリア系アメリカ人ではない

 ドラマでは、コロンボも両親もイタリア系アメリカ人の設定だが、演じるピーター・フォーク自身は、ロシア系ユダヤ人の父親と、ポーランド=チェコ=ハンガリー系ユダヤ人の母親の間に生まれた人物。

ピーター・フォークの右目は義眼

 皆さん、ご存知のことと思うが、ピーター・フォークの右目は義眼。3歳の時に右目の網膜芽細胞腫(癌)により右眼球を全摘出し、義眼をはめるようになった。斜視になる独特な表情がピーター・フォークのトレードマークだ。

タイトルが『COLUMBO』になったのは第3話から

 第1話は、TVムービーとして単発で放送された。タイトルも『Prescription:Murder(殺人処方箋)』。オープニングクレジットでは、「PRESCRIPTION:MURDER」と表示された後に、「Starring PETER FALK」、エンドロールで、「PETER FALK as Lt. Columbo」と、表示された。

 つまり、『鬼警部アイアンサイド(Ironside)』や『刑事コジャック(KOJAK)』や『警部マクロード(McCloud)』のように、主人公の名をタイトルにしていなかった。

 第2話でも、タイトルは『Ransom for a Dead Man(死者の身代金)』。パイロット版だったので、好評だったらシリーズ化のスタンスだったのだろう。オープニングクレジットでは、「PETER FALK in RANSOM FOR A DEAD MAN」と、表示された。

 そして、第3話からシリーズ化され、タイトルも『COLUMBO』になり、オープニングクレジットの最初に、黄色のゴシック体文字で、「PETER FALK AS」と表示暗示し、少し勿体ぶった間隔を開けてから「 COLUMBO」と表示され、その次に各話のタイトルが表示されるようになった。


 9月初旬に「──Blu-ray BOX」を購入し、イタリア旅行期間中は観られなかったが・・・思い出した、フィレンツェのホテルでテレビをザッピングしていたら、『刑事コロンボ』24話「白鳥の歌(Swan Song)」が放送されていましたよ。でも、日本語字幕が出るわけもなく、英語も分からないので観るのはやめた。

 話を戻すが、現在34話「仮面の男(Identity Crisis)」まで観終わった。このペースなら年内に69話観了できるかな。

エピソード一覧

TVムービー

第1話:殺人処方箋(JPN)/ Prescription:Murder(USA)
初放送局:NHK(JPN)
初放送年:1972年(JPN) / 1968年(USA)
吹替音声:小池朝雄
吹替音声追加:銀河万丈(放送でカットされた箇所の吹替音声の追加収録)

パイロット版

第2話:死者の身代金 / Ransom for a Dead Man
初放送局:NHK
初放送年:1973年 / 1971年
吹替音声:小池朝雄
吹替音声追加:銀河万丈

第1シーズン

第3話:構想の死角 / Murder by the Book
第4話:指輪の爪あと / Death Lends a Hand
第5話:ホリスター将軍のコレクション / Dead Weight
第6話:二枚のドガの絵 / Suitable for Framing
第7話:もう一つの鍵 / Lady in Waiting
第8話:死の方程式 / Short Fuse
第9話:パイルD-3の壁 / Blueprint for Murder
初放送局:NHK
初放送年:1972〜73年 / 1971〜72年
吹替音声:小池朝雄
吹替音声追加:銀河万丈(第6話〜第9話)

第2シーズン

第10話:黒のエチュード / Etude in Black
第11話:悪の温室 / The Greenhouse Jungle
第12話:アリバイのダイヤル / The Most Crucial Game
第13話:ロンドンの傘 / Dagger of the Mind
第14話:偶像のレクイエム / Requiem for a Falling Star
第15話:溶ける糸 / A Stitch in Crime
第16話:断たれた音 / The Most Dangerous Match
第17話:二つの顔 / Double Shock
初放送局:NHK、NTV(第11話のみ)
初放送年:1973、1994年 / 1972〜73年
吹替音声
⦁ NHK:小池朝雄(銀河万丈)
⦁ NTV:石田太郎(第11話のみ)
吹替音声追加:銀河万丈(第10話、第11話、第13話、第17話)

第3シーズン

第18話:毒のある花 / Lovely But Lethal
第19話:別れのワイン / Any Old Port in Storm
第20話:野望の果て / Candidate for Crime
第21話:意識の下の映像 / Double Exposure
第22話:第三の終章 / Publish or Perish
第23話:愛情の計算 / Mind Over Mayhem
第24話:白鳥の歌 / Swan Song
第25話:権力の墓穴 / A Friend Indeed
初放送局:NHK
初放送年:1974年 / 1973〜74年
吹替音声:小池朝雄
吹替音声追加:銀河万丈(第18話〜第20話、第23話〜第25話)

第4シーズン

第26話:自縛の紐 / An Exercise in Fatality
第27話:逆転の構図 / Negative Reaction
第28話:祝砲の挽歌 / By Dawn’s Early Light
第29話:歌声の消えた海 / Troubled Waters
第30話:ビデオテープの証言 / Playback
第31話:5時30分の目撃者 / A Deadly State of Mind
初放送局:NHK、NTV(第26話のみ)
初放送年:1975〜76年、1994年 / 1974〜75年
吹替音声
⦁ NHK:小池朝雄(銀河万丈)
⦁ NTV:石田太郎(第26話のみ)
吹替音声追加:銀河万丈(第26話〜第29話、第31話)

第5シーズン

第32話:忘れられたスター / Forgotten Lady
第33話:ハッサン・サラーの反逆 / A Case of Immunity
第34話:仮面の男 / Identity Crisis
第35話:闘牛士の栄光 / A Matter of Honor
第36話:魔術師の幻想 / Now You See Him
第37話:さらば提督 / Last Salute to the Commodore
初放送局:NHK
初放送年:1977年 / 1975〜76年
吹替音声:小池朝雄
吹替音声追加:銀河万丈(第32話〜第35話、第37話)

第6シーズン

第38話:ルーサン警部の犯罪 / Fade in to Murder
第39話:黄金のバックル / Old Fashioned Murder
第40話:殺しの序曲 / The Bye-Bye Sky High I.Q.Murder Case
初放送局:NHK
初放送年:1976〜77年 / 1977〜78年
吹替音声:小池朝雄
吹替音声追加:銀河万丈(第39話、第40話)

第7シーズン

第41話:死者のメッセージ / Try and Catch Me
第42話:美食の報酬 / Murder under Glass
第43話:秒読みの殺人 / Make Me a Perfect Murder
第44話:攻撃命令 / How to Dial a Murder
第45話:策謀の結末 / The Conspirators
初放送局:NHK、NTV(第45話のみ)
初放送年:1978〜79年、1994年 / 1977〜78年
吹替音声
⦁ NHK:小池朝雄(銀河万丈)
⦁ NTV: 石田太郎(第45話のみ)
吹替音声追加:銀河万丈(第41話〜第44話)

第8シーズン

第46話:汚れた超能力 / Columbo Goes to the Guillotine
第47話:狂ったシナリオ / Murder, Smoke and Shadows
第48話:幻の娼婦 / Sex and the Married Detective
第49話:迷子の兵隊 / Grand Deceptions
初放送局:NTV
初放送年:1993年 / 1989年
吹替音声:石田太郎

第9シーズン

第50話:殺意のキャンバス / Murder, a Self Portrait
第51話:だまされたコロンボ / Columbo Cries Wolf
第52話:完全犯罪の誤算 / Agenda for Murder
第53話:かみさんよ安らかに / Rest in Peace, Mrs.Columbo
第54話:華麗なる罠 / Uneasy Lies the Crown
第55話:マリブビーチ殺人事件 / Murder in Malibu
初放送局:NTV
初放送年:1994年 / 1989〜90年
吹替音声:石田太郎

第10シーズン

第56話:殺人講義 / Columbo Goes to College
第57話:犯罪警報 / Caution : Murder Can be Hazardous to Your Health
第58話:影なき殺人者 / Columbo and the Murder of a Rock Star
初放送局:NTV
初放送年:1994〜95年 / 1990〜91年
吹替音声:石田太郎

第11シーズン

第59話:大当たりの死 / Death Hits the Jackpot
第60話:初夜に消えた花嫁 / No Time to Die
初放送局:NTV
初放送年:1993, 97年 / 1991, 92年
吹替音声:石田太郎

第12シーズン

第61話:死者のギャンブル / A Bird in the Hand
初放送局:NTV
初放送年:1997年 / 1992年
吹替音声:石田太郎

第13シーズン

第62話:恋におちたコロンボ / It’s all in the Game
第63話:4時02分の銃声 / Butterfly in Shades of Grey
第64話:死を呼ぶジグソー / Undercover
初放送局:NTV
初放送年:1999, 98, 99年 / 1993, 93, 94年
吹替音声:石田太郎

第14シーズン

第65話:奇妙な助っ人 / Strange Bedfellows
初放送局:NTV
初放送年:2000年 / 1995年
吹替音声:石田太郎

第15シーズン

第66話:殺意の斬れ味 / A Trace of Murder
初放送局:NTV
初放送年:2001年 / 1997年
吹替音声:石田太郎

第16シーズン

第67話:復讐を抱いて眠れ / Ashes to Ashes
(STAR CHANNELの邦題は『消えた芸能レポーター』)
初放送局:WOWOW、NTV、STAR CHANNEL
初放送年:1999年、2002年 / 1998年
吹替音声
⦁ WOWOW:銀河万丈
⦁ NTV:銀河万丈
⦁ STAR CHANNEL:原語/字幕版

第17シーズン

第68話:奪われた旋律 / Murder with too Many Notes
初放送局:WOWOW、NTV
初放送年:2001年、2004年 / 2001年
吹替音声
⦁ WOWOW:銀河万丈
⦁ NTV:石田太郎

第18シーズン

第69話:殺意のナイトクラブ / Columbo Likes the Nightlife
(WOWOWの放題は『虚飾のオープニングナイト』)

初放送局:STAR CHANNEL、WOWOW、NTV
初放送年:2003年、2004年、2006年 / 2003年
吹替音声
⦁ STAR CHANNEL、NTV:原語/字幕版
⦁ WOWOW:銀河万丈
⦁ 石田太郎版:2011年新録音

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