
ChatGPTに次のプロンプト(質問)を与え、小説を書いてもらった。
- テーマ:ミステリー
- ジャンル:推理小説
- 舞台:戸建ての自宅
- ストーリー:主人公は妻と二人暮らし。深夜に妻は寝室からトイレに行った。しかし、なかなか戻ってこない。心配になった主人公はトイレに行くが妻はいなかった。果たして妻はどこへいったのだろうか。ニャンコ先生と言う名の猫が全てを知っていた。ほのぼのとする物語。
- タイトル:ニャンコ先生は知っていた
- 以上の要素を含めた小説を書いてください。
過去に“AIが95% 芥川賞作家が5%書いた小説” が雑誌に掲載されたニュースもあったが、上記だけのプロンプトで瞬時に文章を作成してくれる。それも同じプロンプトでも毎回内容が変わる。文章はAIに作成してもらい、自分の文章調に校正するだけ。
ニャンコ先生は知っていた
著者:AI藤泉庵
ジャンル:ミステリー(推理小説)+ ほのぼの
舞台:戸建ての自宅
ChatGPT(AI):95%
拙(自力):5%(同じプロンプトで3回質問して校正)
第一章:深夜の消失
静まり返った深夜。
時計の針は午前二時を回った頃だった。
主人公・佐久間直人は、いつも通り寝室のベットで妻の美咲と並んで眠っていた。
ふたりの寝息が静かに流れ、ベッドの足元には、我が家の長老──ニャンコ先生が香箱座りで微睡んでいる。
ふと、布団がふわりと浮き、隣にいた美咲が、静かにベッドから降り立った。
「…トイレ、ね」
薄暗い寝室で、直人は微かに目を開けながらも、眠気に抗うことなくそのまま目を閉じた。
しかし、数分…いや、体感では十数分が経っても、美咲は戻ってこなかった。
「……遅いな」
不安になり、直人は目を開け、体を起こした。
ニャンコ先生が直人をじっと見つめていた。
金色の瞳が何かを訴えているようだった。
家の中は変わらず静かで、トイレの開く音も、水を流す音もしていない。
直人は立ち上がり寝室を出ると、廊下の明かりは点いていなかった。
あれ? 美咲は廊下の明かりを点けずにトイレに行ったのか?
直人は廊下の明かりを点けてトイレへ向かった。
トイレのドアをそっとノックする。
返事はない。
ドアを開けると、中には美咲はいなかった。
「え……?」
直人は家中を探し始めた。
浴室、キッチン、リビング……どこにも美咲の姿はなかった。
戸締まりは完璧。窓の施錠も異常なし。
深夜、無言でどこかへ行くような美咲ではない。
スマホも財布も部屋に置いたままだった。
不安がじわじわと広がる。
すると、ニャンコ先生が、直人の足元でくるりと一回転すると、のそのそと歩いて、階段を上っていった。
まるで──「こっちにおいで」とでも言っているかのように。
第二章:ニャンコ先生の導き
「ニャンコ先生、どこ行くんだ」
直人はニャンコ先生の後を追った。
普段あまり動かないニャンコ先生が、自ら動くのは珍しい。
ニャンコ先生は、廊下の突き当たり──物置として使っていた小さな和室の前で立ち止まった。
「ここ?」
戸を開けると、畳の上に座っている美咲がいた。
「……美咲!」
直人は思わず駆け寄った。
「どうしたんだ、こんなとこで」
美咲は、はにかむように笑った。
「トイレに行こうとしたら、ニャンコ先生が、こっちにおいでって鳴いたのよ。だからついてきたら、なんだか懐かしくて……」
和室はかつて、美咲の父親が使っていた部屋だった。
数年前に亡くなり、そのまま手をつけずにいた。
そして、父の書棚を見ると、一冊のアルバムが目に入った。
「これ……お父さんの……?」
美咲が手に取ると、ニャンコ先生がそっとその上に前足を置いた。
開いたページには、若い頃の美咲の父と、幼い美咲、そしてニャンコ先生が写っていた。
「……覚えてるのね」
直人は気づいた。ニャンコ先生は、美咲の実家から一緒に来た。父の死後、どこか気落ちした父親っ子だった美咲を見て、猫なりに心配していたのだろう。
そして今夜──深夜、ふとした拍子に思い出の部屋に導いた。
懐かしくアルバムをめくっていた美咲だったが、突然思い出したように立ち上がると、そそくさとアルバムを書棚にしまった。
「トイレ、いかなくちゃ」
直人には美咲の瞳がうっすらと潤んでいるのがわかった。
しかし、トイレへ向かう美咲の後ろ姿は、何か吹っ切れた雰囲気を醸し出していた。
そのせいだろう、直人は微笑みながら思わず口をついた。
「膀胱炎になるぞ」
最終章:猫の知恵
朝。
直人が目覚めると、ニャンコ先生が布団の上で丸くなっていた。
美咲は、キッチンで鼻歌交じりで朝食を作っている。
「ありがとう、ニャンコ先生」
直人は、ニャンコ先生の頭をそっと撫でた。
ニャンコ先生は、ゴロゴロと喉を鳴らして、何事もなかったようにあくびをした。
ミステリーの夜は、こうして静かに幕を下ろした。
ニャンコ先生だけが知っていた、美咲の心の隙間と父親の記憶。
そして、何も語らずに、そっと寄り添う──
ニャンコ先生は静かに美咲を見守る賢者だった。
─ 終 ─
どうよ、どうよ。AI使えば、筆無精でも小説が書ける時代ですね。

















