ラーメン

 20歳の頃は、都内でもラーメン1杯500円札でお釣りがくる個人飲食店がざらだった。今はラーメン1杯に1,000円を超えるお店もあり、1,000円以上払えるかとシカトしつつも、950円だったら食べるのだから心理的なものだろう。

 当時はラーメンは庶民の食べ物色が今より強かったので、食べる方は安くておいしいラーメンで十分だったし、お店は材料費が上がっても価格を上げにくかったため、客が「あれ? なんかラーメンの料金上がってね?」と、目眩しされたように、こそっと20〜30円単位で上げていった。

 2000年以降、ラーメンブームが一気に広がり、食べる側は価格をさほど気にせずに、よりおいしいラーメンを求めるようになり、作る側は食材にこだわるようになり価格が上がり、加えて円安や食材の高騰の影響で更に価格が上がった。

 ただ、わたしが20歳の頃の大卒初任給は126,000円だった。今の大卒初任給は21〜24万円で1.7〜1.9倍なので、ラーメン1杯680〜950円が妥当価格であり、こだわった食材だったら、1,000円超えも致し方ないことなのだろう。なお、ラーメンの原価率は30〜40%だ。

飲食チェーン店のラーメン価格(税込)

  • 日高屋:中華そば420円
  • 幸楽苑:中華そば490円
  • ゆで太郎:中華麺540円
  • 富士そば:煮干しラーメン590円
  • バーミヤン:ラーメン659円
  • 餃子の王将:ラーメン748円

 餃子の王将は割高だが、食材を大量に受注することで材料費がおさえられるので、この価格で提供できるのだろう。個人飲食店では太刀打ちできない。懐に優しい昔ながらの庶民のラーメンを食べるには飲食チェーン店になった。


 さて、スーパーでスープ付き生麺を買ってくれば、自宅でもお店と同じようなラーメンが作れるようになった。しかし、わたしが子供の頃は即席麺(インスタントラーメン)が当たり前で、生麺のラーメンはお店でなければ食べられなかった。

 自宅で食べた即席麺は、サッポロ一番の醤油がデフォルトで時々味噌、稀にチャルメラ、その他だった。そして、中華三昧が発売されるようになると、わたしは中華三昧(醤油・味噌)時々サッポロ一番(醤油)になった。

 結婚してからは、マルちゃん正麺(醤油)、これ絶対うまいやつ♪(背脂醤油)になり、時々出前一丁、チキンラーメンになった。

 中華三昧、サッポロ一番から出前一丁に変わったのは、妻が子供の頃から愛してやまない出前一丁を食べていたから。妻曰く、「出前一丁は、ごまラー油がいいのよ」。

 写真は、自宅で作ったマルちゃんの生ラーメン醤油。チャーシューは、山野井の『炭で焼いた焼豚』を使用したが、下手のお店で食べるよりおいしいく安上がりだ。

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