タイトルは1982年のTOTOウォシュレットCMでの戸川純のセリフ。当時は、紙で拭けばいいじゃん仰々しいと思ったが、あれから40年以上経った今では、病院、ホテル、デパート、オフィスビル、ステーション、サービスエリア等いろいろな施設のトイレで温水洗浄便座を目にすることが多くなった。
個人宅のトイレでも温水洗浄便座が多いと思うし、新築の戸建て・マンションのトイレは100%温水洗浄便座だ。
こうなるとわたしも時代の潮流には抗えられず、タイトルのおっしゃる通りだなぁと真剣にお尻の気持ちに耳を傾けるようになり、酒代には糸目を付けないのに、妙なところで倹約家の妻を水道料金が節約できると説得して、漸く我が家にもウォシュレットがやって来た。
はあ? ご自宅のトイレ、ウォシュレットじゃなかったの!? wwwと、冷たい視線を浴びせられたとしても、国内一般世帯の温水洗浄便座普及率は80%なので致し方ない。
因みに、「ウォシュレット」はTOTOの登録商標。「シャワートイレ」はLIXIL(INAX)の登録商標になる。まあ、皆さん総じてウォシュレットと呼んでいることでしょう。
妻から、2階のトイレはどうする? と聞かれたが、
「あなたは2階ですること! いいわね」
なんてお達しはなかったし、リフォームが済んだら寝室は2階から1階になるから1階トイレだけでいいだろう。
お尻を洗うだけなのにいろいろな機能があるんだね。
「便ふたオート開閉?」
誰もいない静寂な密室で突然ふたが開いたらビビるだろ、いらない。
「オート便器洗浄?」
流し忘れたら妻に怒鳴られるだけでどつかれはしない、いらない。
「やわらか洗浄?」
わたしも妻もケツメドを患っていない、いらない。
「温風乾燥?」
仕上げは紙で拭けばいい、紙がなけりゃパンツが湿るだけさ、いらない。
「擬音装置?」
騒々しい。用足し音が聞こえても屁でもねえ、いらない。
機能は必要最低限にして出費を抑え、昭和の便所に令和の温水洗浄便座が堂々と居座った。
瞬間式と貯湯式
温水洗浄便座には瞬間式と貯湯式がある。
うちは「瞬間式」にした。
瞬間式
- 貯湯式よりランニングコスト(消費電力料金)が安い
- 水を使用時にヒーターで温めるので常に温水が利用できる
貯湯式
- 瞬間式よりイニシャルコスト(本体価格)が安い
- 水を温水タンクで保温しているので常時待機電力がかかる
- 連続使用(大凡60秒以上)するとお湯切れして水になる
- 温水タンクのお湯に雑菌が発生することもある
TEPCO「温水洗浄便座の省エネ術」によると、年間平均消費電力量は、
- 瞬間式:91kWh/年
- 貯湯式:161kWh/年
年間で2,170円瞬間式の方がお得だ。(1kWh31円で計算)
海外普及率はべらぼうに低い
- 日本:80%
- アメリカ:10%
- 中国:5%
- ヨーロッパ:1%
理由
- 海外は硬水地域が多く、ノズルの目詰まりなど故障を起こす(日本は軟水)
- 新参者のTOTOやLIXILが、特にヨーロッパのトイレ業界に割り込むことが容易でない
- トイレに電源コンセントがない
- トイレとお風呂が一体化されたユニットバスの電源コンセントは水漏れを考慮して上部にある
- ヨーロッパでは景観保護や伝統に重きを置きリフォームが多く新築に消極的
- 工事費が高い
などが挙げられる。
よって、外国人観光客は日本のホテルのトイレに驚きと快感を覚えるようだ。
DIY:便座だけ交換の水圧式洗浄便座と温水洗浄便座
温水洗浄便座にしたいけど、費用(便器・タンク一式料金+工事費)が数十万円はかかるので躊躇することもあるだろうし、トイレに電源コンセントがない家もあるかもしれない。
それならば、既存便器の便座だけ交換する電源不要の水圧式洗浄便座(杉半 Kirei)はどうだろうか。水が噴き出るので冷たくないの? と思ったが、利用者のレビューでは冬場の最初のひと吹きが冷っこいだけで、後は気持ちよく使えるとのこと。
また、要電源で便座だけ交換する貯湯式の温水洗浄便座(LIXIL、東芝、Panasonic)もある。
いずれも本体価格1万円台で取り付けも自分でできる。うちの2階トイレは非電源の水圧式洗浄便座にしようかな。
以上、紙で拭いてから、あっ!ウォシュレットだったと気が付く、温水洗浄便座ビギナーのお話でした。


















