携帯キャリアの家族の定義が変わった

 先月、スマホのサブ回線として楽天モバイルとMNP契約をした(メイン回線は今まで通りahamo)。

 MNOには、

  • docomo(eximo、irumo、ahamo)
  • au(povo含む)
  • SoftBank(LINEMO含む)
  • 楽天モバイル

 と、4キャリアあり、基本料金は楽天モバイルがかなりお得だ。

Rakuten 最強プラン
  • 3GBまで980円/月(税込1,078円)
  • 3〜20GB:1,980円/月(税込2,178円)
  • 20GB以上:2,980円/月(税込3,278円)

 楽天モバイルは、国内通話無料(Rakuten Linkアプリ使用時)、オプションの留守電サービス、転送電話サービス、スマホメール(楽メール)も無料で利用できる。

 昨年10月23日、総務大臣より「プラチナバンド(700MHz帯)」の基地局開設計画の認定を受け、今年4月30日に試験電波の発射を開始した。エリアごとに順次実用化されることもそう遠くはないだろう。通話品質も改善され、屋内や地下での繋がりにくさも解消されるので、今後は新規契約、MNP契約が増えるかな。


 さて、楽天モバイルのショップでMNP契約手続き中、店員から、
「『最強家族プログラム』がありますが、ご家族で楽天モバイルを使っている人はいますか?」
 と、聞かれた。

 最強家族プログラムとは家族割のこと。わたしが家族にはいないが義姉が楽天モバイルであることを伝えると、店員は、
「親戚の方でも大丈夫ですよ〜」
 と、言ったのだ。
「でも、親戚であることが証明できる書類が必要なんでしょ?」
 と、聞くと、
「必要ありません。『My 楽天モバイル』アプリから家族のグループを作れば、誰でも大丈夫ですよ〜」
 と、答えたのだ。
「誰でも!?」
「はい、誰でも」

 おいおいおい、それじゃぁ、下弦の伍・るいが作った擬似家族でも、血縁関係もない者同士が義理だけで、
「よ、兄弟」
 と、呼び合う仲でも差し支えないということになるじゃないか。


 ショップでMNP契約手続きとeSIM開通確認を済ませ、帰宅して楽天モバイルのウェブサイトから最強家族プログラムを確認した。

 すると、ご利用方法の注意事項には、

⦁2024年4月10日以降は、親戚や同性パートナー、事実婚の方とも最強家族プログラムをご利用いただけるようになりました。

 と、記載されていた。

 店員が言った「誰でも」は語弊があるが、証明する書類の提出が不要なので、事実上「誰でも」ってことか。

 My 楽天モバイルアプリの家族グループ作成時の招待ルールも以下の通り変更されていた。

招待ルール(2024年4月9日まで)

  • 定員20名(代表者を含む)
  • 代表者(あなた)と姓が一致する方
  • 回線を開通している方
  • 「Rakuten最強プラン」をご契約中の方

招待ルール(2024年4月10日以降)

  • 定員20名(代表者を含む)
  • 既に別のグループに参加されている回線(電話番号)は他のグループに参加不可
  • 回線を開通している方
  • 「Rakuten最強プラン」をご契約中の方

 因みに他3キャリアはいずれも証明できる書類の提出が必要だ(2024年5月5日現在)。

ドコモ

  • ファミリー割引
    離れて暮らす家族、遠くの親戚もOK!主回線から三親等以内の家族なら誰でも(事実婚や同性パートナー含む)
  • 20回線まで
  • ファミリー割引ご注文申込書、ご家族であることが確認できる書類の提出
  • irumo、ahamoは非適用

au

  • 家族割プラス
    本人は確認書類(運転免許証、健康保険証等が必要)
    同一姓の同居家族(家族関係証明書不要)
    別姓の同居家族(健康保険証または住民票が必要)
  • 家族割
    住所が異なる家族(本人確認書類と家族関係申告書が必要)
  • 10回線まで
  • パートナーシップ関係は公的証明書が必要
  • povoは非適用

SoftBank

  • 新みんな家族割
    同居家族、住所が異なる家族、親戚、同居中のパートナー(シェアハウスの仲間も)
  • 10回線まで
  • 同居の場合
    本人確認書類が必要
  • 住所が異なる場合
    本人確認書類が必要
    戸籍謄本や住民票記載事項証明書、同性とのパートナーシップを証明する書類
  • LINEMOは非適用

 4キャリアの家族とは、戸籍の家族に留まらず、独自の家族ルールになっている。そして、楽天モバイルを除く3キャリアでは家族割の申込書の作成、身分証明や家族証明等の書類の提出(コピー含む)があり面倒臭いことだろう。

 ジェンダーフリーの時代であり、LGBTQも特別視されない世の中だ。同性婚は民法では禁止する規定がない。憲法第24条第1項が改訂されれば、同性婚も役所に婚姻届を提出でき公的に既婚者と認められる。

 いっそのこと家族割は廃止してグループ割にすればいい。この点については、書類の提出が不要で、あんちょこに家族にできる楽天モバイルが、他3キャリアより一歩先を進んでいると思う。


 昨日、義姉夫婦が自宅に来訪したので、早速義姉に最強家族プログラムのことを話し、わたしがグループの代表になり、義姉に招待メールを送りグループに参加してもらった。これにより基本料金は今月は日割りで来月からは月額100円割引される。

Rakuten 最強プラン「最強家族プログラム」適用後
  • 3GBまで880円/月(税込968円)
  • 3〜20GB:1,880円/月(税込2,068円)
  • 20GB以上:2,880円/月(税込3,168円)

 高々の割引だが、気持ちはわたしも義姉もウィンウィンだ。

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