エアコンの話

 車のエアコンの効きが悪い。
 車内は一向に涼しくならず額に汗が滲む。
 車の中で熱中症になってしまいそうだ💨

 そんな日中の運転中のこと。
 あれ? なんかクラクラする。
 ぼーっとして夢現ゆめうつつになった。

 そして、我に返ると・・・
 やばい💦 中央車線を跨いでる。
 慌ててハンドルをきった。
 と、同時に後ろの車が、けたたましくクラクションを鳴らしていた。

 は? こちらは煽ったわけではない。
 本来の然るべき車線に戻っただけだ。
 それなのに煽り運転だと思ったのか?
 なんだこいつ。いかれぽんちか?

 で、赤信号で停車し、後ろのその車をルームミラーごしに睨みつけていると、運転していた男が車から降りてこちらに歩いてくるのがドアミラーに映ったのだ。
 おいおいおい、勘違いしといてキレて車から降りて来んじゃねーよ。

 このクソ暑い中、スーツ姿の見た目アラサー。
 均整のとれた長身の男だ。
 臨戦態勢をとる。

 そして、我が愛車、世界で最も売れている車のちゅうぶる車の運転席側ウインドウ越しに、男が顔を近づけてきたので、1/4ほどウインドウを開けた。

 すると、男は不敵な笑みにも見えるし、優しい笑みにも見える表情で、
「大丈夫ですか?」
 と、聞いてきたのだ。

 前者だったら、
「おまえ、俺様を煽って大丈夫?」
 と、言う意味合いになるが、ひとまずこの男の出方を見る選択をし、
「あ゛ちょっとクラクラっとしてねぇ」
 と、ふてぶてしく答えると、
「暑いですからね。近くのコンビニの駐車場で休んだ方がいいですよ」
 と、返してきたのだ😳

 拍子抜けし、一気に前者が消えた。
「えっ・・・」
「お気をつけて」
「あ、ありがとう」
 男は自分の車に戻って行った。

 なんて素晴らしい大人の対応なんだ。
 彼は心配してわざわざ車を降りて様子を見に来てくれたのだ。
 見ず知らずの赤の他人だよ。
 ドアミラーに映る彼の後ろ姿がナナミンに見えましたよ。

 彼がけたたましくクラクションを鳴らしたのは、こちらが中央車線を跨いだことを知らせるためだったのだろう。
 勘違いをしていたのはこっちだった。
 ァ ‘`,、’`,、(‘∀`) ‘`,、’`,、

 青信号になり発進し、片側二車線になったので左側道路を走行した。
 彼の車は右側道路を加速しながら、スーッと追い越して行った。
 国産の高級セダンだ。
 ふぅ〜

 冷静になって考えてみると、こちらが中央車線を跨いだのがいけないのだ。
 いや、そのような状況にした涼しくない車内がいけないのだ。
 いやいや、涼しくできないエアコンがいけないのだ。
 ディーラーに車持って行ってエアコンみてもらおっと。

 以上、エアコンの効きが悪いこと以外は虚構(フィクション)。
 あぢーので許して。
 暑中お見舞い申し上げます

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