自宅に着ました還付金詐欺のお電話

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 なので、警察に通報した。
 本日13時頃、自宅に市役所の生活保健課のマツオカと名乗る男性の声で電話があった。

 落ち着いた声で、文章で例えると句読点の間をワンテンポ置く話し方をしていたが、こちらの名前も認識していたので不審には思わなかった。

 内容は、昨年12月までの保険料の支払いが18,750円多いので、それを返還するということだった。しかし、誰なのか言わなかったので下の名前を尋ねると妻の名前を言ったので妻に電話を代わった。

 以降は詳細は省くが、妻は先方とのやり取り中に自分の携帯電話番号と生年月日を言ってしまったと思う。

  • 妻、マツオカから「銀行から還付するので銀行名を教えて欲しい」と言われる
  • 妻、銀行名を教える
  • マツオカ、銀行から電話があるので直接やりとりをするように言って電話を切る
  • 10分後、当該銀行本店のイケダと名乗る男性の声で電話がかかってくる
  • そして、「還付はATMでしますので、ATMから電話をしてください」と、言われる

 妻は、「銀行では電話をしながらATM操作しないように言っているのに、それをするのはおかしいでしょ」と、語気を強め質問する。

 すると、イケダはサポートを理由にあげたようだが、妻はそれでもおかしいと2、3問い詰めるとイケダはブチっと電話を切る。

 妻は電話をしていてなんかおかしいなぁと思っていたようで、わたしも妻が語気を強めたところから詐欺ではないかと疑いはじめたが、電話を切られたことでここではじめて「還付金詐欺だ!」と、確信したシニア夫婦だった。

 妻は警察に通報しようかと聞いてきたので、それがいいと返事をすると、妻は地元の警察署に電話をしたのだが、
「え、自宅に来るんですか! ん〜」
 と、躊躇したのだ。なんで躊躇うのか分からなかったが、わたしが警察に来てもらうよう催促すると、15分ほど経って警察官2人(男女)が自宅にやってきた。

 妻が上記の経緯を話すと、女性警察官がA4サイズのバインダーに挟んであったノートに書き込んでいた。聞き取りが終わると、男性警察官から、
「被害に遭わなくてよかったです。奥さんの対応はすばらしいです」
 と、お褒めの言葉をいただいたが、わたしは少々不甲斐なさを感じた。そもそも休日の土曜日に市役所や銀行から電話があるわけがない。テレビでは毎日のように還付金詐欺のニュースが流れているのに、実際に今回のことがあると詐欺なんて思わないのだから情けない話である。わたしは引っかかるわけがないという驕りがあったのだろう。

 なお、男性警察官は、わたしたちの氏名、生年月日、職業を教えて欲しいと聞いてきたので、それらを告げると女性警察官がノートに取っていた。わたしもふたりの警察官の名前を教えてもらった。

対処法

  • 役所や銀行から上記のような電話があった場合、折り返し電話をするので電話番号を教えてもらうのがいいだろう。特に土日祝の電話はありえないので尚の事
  • 先方が電話番号を教えるはずがないが、もし教えてきたらすぐに折り返しはせず、インターネットなどでその電話番号がモノホンなのか確認しよう
  • 今手続きをしないと還付金がもらえないとか、手数料を支払うことになるとか訳のわからないことを言い出したら120%詐欺だ。電話を切ろう
  • 生年月日、住所、電話番号などなど個人情報を聞いてきたら折り返し電話。役所も銀行も知らないわけがない。確認のためと言われても教えない。兎に角個人情報を聞いてきたら折り返し電話だ
  • 警察に通報しよう
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