【テレビ】サンダーマスクが一万年前の地球に来てしまった理由

サンダーマスク

1972年10月3日から1973年3月27日まで日本テレビ系列局 (NNS) で放送された特撮テレビ番組。
暗黒宇宙の魔王デカンダの地球侵略の野望を知ったサンダー星連邦は、それを阻止せんと1人の戦士を地球に派遣した。しかし、誤って1万年前の地球に到着した彼は、1万年後に魔獣が現れると警告する文書、眠りを覚ます鍵である「3つの星」(天の星、地の星、海の星)と呼ばれる石を遺し、タイムカプセルで眠りについた。
そして1万年後、デカンダの襲撃に対し、日本の3大頭脳と呼ばれた3人の博士たちの命を犠牲にした努力の末に眠りから覚めたサンダーマスクは、青年科学者命光一(いのちこういち)に姿を変え、科学パトロール隊と協力して、デカンダの繰り出す魔獣たちとの戦いに身を投じる。
※Wikipedia『サンダーマスク』より引用

 サンダーマスクの話題になると、第一話を見ていないのか、それとも知りもしないのにネタとした受け売りなのか、お決まりのように、
「一万年も前の地球に来て、眠っていたなんて間抜けなヒーローだろ」
 みたいなことを言い出す者がいる。

 わたしもつい先日までそうだった。しかし、YouTubeに「サンダーマスク」の動画がアップされていたので、懐かしさから第一話を視聴していたら、消えかかる蝋燭の火のような遠い昔の記憶がハッと蘇り、サンダーマスクが一万年も前の地球に来てしまった理由を思い出したのだ。

『戦え!!サンダー』の歌詞の中にも、

  • 1番 ♪ 一万年の眠りから めざめた勇者は
  • 2番 ♪ 一万年の昔から 待ってた勇者は

 とあるので、こればかりがインプットされ、第一話を見た人も正しい記憶が塗り替えられたのかもしれない。

「巨人の星」の本編で星一徹がちゃぶ台をひっくり返すシーンは1度だけなのに、オープニングでは毎回そのシーンが映し出されるので、ちゃぶ台をよくひっくり返す親父とインプットされているのと似ている。

サンダーマスクが一万年前の地球に来てしまった理由

第一話:命光一、まゆみ、勝也の会話

  • サンダーマスク1/命光一(菅原一高)
  • 高瀬まゆみ(井野口一美)
  • 高瀬勝也(黒田英彦)

勝也:命さん
:なんだい、勝也君
勝也:どうして一万年も前に魔王の侵略が分かったの?
:魔王デカンダは宇宙の侵略者だ。その魔王が20世紀後半に地球を侵略することが分かった。そこで、サンダー星連邦から僕が派遣されたってわけだ。
まゆみ:どうして一万年も前に?
:一万年と言っても宇宙時代ではほんの1年ぐらいの長さなんだ。ちょっとロケットのスピードが速すぎて地球の石器時代に着いてしまったってわけだ。
まゆみ:それでタイムカプセルで一万年の眠りについたわけね。
:(うなずく)僕がサンダーマスクであることは君たちしか知らない。秘密を守ってくれるね。
勝也:うん、この傷に誓うよ(腕に埋め込まれていた石の傷跡を見せる)
まゆみ:私も(腕に埋め込まれていた石の傷跡を見せる)
ナレーター:こうして正義の味方サンダーマスクは一万年の眠りから目覚めた。そして、魔王デカンダとの熾烈な戦いが始まったのである。

 サンダーマスクは、宇宙時代で1年ほど早く地球に着いてしまっただけだったのだ。新車をオーダーしたら納車まで1年待ちだったみたいなもので、このような購入者を誰も間抜けとは思わない。

 よって、サンダーマスクは間抜けなヒーローではないのである。

 と、結論付けてもいいと思ったのだが、ふと、ロケットは自動運転だったのか、手動運転だったのか気になった。

 前者だったら不可抗力によるものなので、先の結論で差し支えないと思うが、もし後者だったらサンダーマスクの操縦ミスも考えられるので、そうなると間抜けなヒーローと言われても仕方がないからだ。

 命光一はさらっとロケットのせいにしているが、人間(命光一は人間じゃないが)誰しも大なり小なり自分のミスを隠蔽したことがあると思うし、そのミスが大きければ大きいほどひた隠しにしたくなるもので、重大なミスを犯した者は、例え複数の目撃者や物的証拠があったとしても、頭の中は真っ白になりながら、
「ワタシじゃない! ワタシは知らない!! ワタシはやってない!!!
 と、全否定することもある。命光一も黙ってよーと、しれっと隠蔽に走ることも無きにしも非ずだ。

 日本の3大頭脳と呼ばれた博士のひとり、高瀬博士の娘のまゆみには、
「そのロケットは自動運転だったの? 手動運転だったの?」
 と、命光一を問詰めて欲しかったなぁ・・・。
 この点における史料が皆無なのが残念でならない。

  1. サンダーマスク役は影信之介と中山剣吾 ↩︎