
ケーキを巻いているフィルムを剥がすと、生クリームがフィルムに大なり小なり引っ付く結果となり、まるごとバナナにおいては無邪気に付き放題だ。で、このフィルムに付いた生クリームはどのように処理したらよいのだろうか…
- 生クリームには目を瞑り、フィルムはそのまま捨てる
- 生クリームをフォークで適当に削ぎ取り口に入れてからフィルムを捨てる
- 生クリームを指先の腹でなぞり取り口に入れてからフィルムを捨てる
- 生クリームを舌でぺろぺろと舐め尽くしてからフィルムを捨てる
- 生クリームをペットの犬に舐めさせてからフィルムを捨てる
- 生クリーム付きフィルムは亭主に与える
頭に浮かんだことを列記したが、要はそのままフィルムを捨てるか、生クリームを取ってからフィルムを捨てるかの二者一択の選択肢で、わたしは公の場では1だが、本音は生クリームの引っ付き具合にもよるが2~4だ。したがって自宅では1はありえないが、2~4のようなことはしたくない葛藤がある。
ただ、生クリームの気持ちになってみよう。生クリームはケーキフィルムに引っ付くために生まれてきたのではない。わたしたちに食べてもらいひと時の幸福を与えるために生まれてきたのだ。それをフィルムに引っ付いたからと、ふんと捨てられますか? 勿体無いではないか。生クリームに無礼ではないか。それにフィルムに生クリームがべっとり付いたら悔しいことだろう。
ケーキフィルムもケーキフィルムだ。昨日今日登場したわけではない。わたしが子供の頃もケーキはフィルムで巻かれていた。つまり、半世紀以上前からケーキフィルムは使われているのに、なぜ生クリームが付かないフィルムを開発しなかったのだろうか。
んなことは、どうでもいいことだ。
くだらん。
うゎ、卑しい奴はシカト。
とでも思って、端からフィルムに生クリームは付くものと思考停止して、半世紀以上も諦めているのではないだろうか。
と、ケーキフィルムをぺろぺろ舐めながら妻に愚痴っていたら、
「きっと、舐めることを楽しみにしている人もいるんや。ハハハ」
と、片付けられた午後のティータイムだった。


この文章を作成した後で、為念ケーキフィルムのことを調べたら、既にクリームが付かないフィルムは開発されていて、このフィルムを使用した商品(ケーキフィルムや乳製品の蓋)もあることを付け加えておきます。

















