漢字備忘録

  • 人の為は「いつわり」
  • 人の夢は「はかない」
  • 信じる者は「儲かる」
  • 人が憂うのは「優しい」
  • 人が動くだけで「働く」
  • 人を思うは「しのぶ」
  • 心を亡くすは「忘れる」「忙しい」
  • 木が一寸(ちょっと)で「村」
  • 田んぼの力で「男」
  • くノ一で「女」
  • 女の又で「奴」
  • 女の又の心で「怒」
  • 女の又の力で「努」
    因みに「又」は「手」のこと。股ではない。
  • 女と男と女で「嫐る」
  • 男と女と男で「嬲る」
    いずれも読みは「なぶる」で、意味は「たわむれる」。
  • 「ひげ」の漢字は「髭・鬚・髯」の3種類あり、左から「口ひげ」「顎ひげ」「頬ひげ」を表し、総称としては「髭」が使われることが多い。
  • 「なみだ」の漢字は4種類あり、目から流れるのが「涙・泪・涕」。鼻水(鼻汁)は「泗」。高校時代の漢文の授業で「目から流れるなみだは『泪』。鼻から流れるなみだは『涕』」と、教わったが間違え教えるな。涕泗滂沱(ていしぼうだ)= 涙と鼻水がとめどなく流れること。映画やテレビドラマで泣く演技がうまい演者もいるが、泗は感情移入が冷める。

 酒の席で『浩一こういち』と言う名の人から名刺をいただいたことがあった。この人とはそれまでに何度か飲んだことがあり、初対面の人ではなかったので、受け取った名刺を本人に見せながら、
「ひろしー」
 と、『一』を伸ばす棒で発音してボケた。
 すると、浩一さんは、
「それ、面白いですね。今度俺もやってみよ」
 と、言ったが、初顔合わせの商談相手はやめた方がいい。

 薔薇、檸檬、憂鬱など画数が多い漢字でも大抵読めるが、
「漢字で書いてみ」
 と、言われると書けない漢字だらけだ。

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