
タイトルは、公道レースのアニメやゲームのハシリと言っても過言ではないだろう、1972年4月5日に公開された、早すぎた実写版公道バトル映画(東宝/東京映画作品)のタイトル。
わたしはこの映画を知らなかったが、当時の走り屋は一度は観たことがあるのかな。
YouTubeにアップされていたのでなんの気なしに見始めたら、オープニングのトヨタ2000GTが首都高速を爆走するシーンに、見ているこちらが肝を冷やしたが、今だったら100歩譲っても、あおり運転かつ危険運転だな。
主演の見崎清志(島尾俊也 役)は、レーシングドライバー。1965年にレースデビューし、その後トヨタのワークスドライバーとして活動。ル・マン24時間レースでクラス優勝、スーパー耐久では日産・スカイラインGT-Rをドライブして3回優勝を飾るなど数々の戦績を残している。
作中では見崎氏が出場したマカオグランプリの実際の映像も使われているが、映画では同グランプリでライバルの三沢を事故死させてしまったことに傷心しレーサーを引退する脚色がされている。(脚色の撮影場所はよみうりランドらしい)
舘信秀(現トムス会長)、佐藤文康(耐久レースで活躍したが1983年練習中に事故死)も共演していて、小森美樹を演じた江夏夕子は「チコちゃんに叱られる」の寸劇に時々登場する目黒祐樹の奥さん(目黒祐樹は松方弘樹の弟で父は近衛十四郎)。
あらすじは割愛するが、ラストは事故って仰向けになった美樹の車の前で呆然と立ち尽くす島尾が、美樹のちぎれた左手首が目に入り瞼を閉じる。と言う、なんとも後味の悪い結末で終わる映画だが、走りだけ見たい人は文末に動画のリンクを貼ってあるのでご覧ください。
使用された車・オートバイ
マツダ RX-3(島尾俊也)
- 島尾の車がRX-3だったのは、1971年12月の富士ツーリストトロフィー500マイルで10A搭載モデルがスカイラインGT-Rの50連勝記録を止めた伝説の車だったからだろう
トヨタ 2000GT
- コンクリートの壁に激突、美樹死亡
トヨタ セリカ1600GTV
- コンテナに接触してエンスト、アキラリタイア
アルファ・ロメオ・ジュリア・クーペ
- 工事現場で横転、ター坊リタイア
ホンダ・CB750K
- スリップして転倒、有山リタイア。CB750Kは川に落ちる
作中には深夜の公道や商店街などを爆走するシーンもあるが、よく警察の許可が下りたなぁと思いますよ。それとも無許可で撮っちまったのかな。
睦五朗、若いねぇ。

▼スタッフ
原 作:五木寛之(1971年に出版した『四月の海賊たち』の中の短編)
脚 本:永原秀一
音 楽:菊池雅章
プロデューサー:安武龍
カメラマン:原一民
監 督:西村潔
▼キャスト(役名/車種)
見崎清志(島尾俊也/マツダ RX-3)
江夏夕子(小森美樹/トヨタ 2000GT)
舘信秀(アキラ/トヨタ セリカ1600GTV)
佐藤文康(ター坊/アルファ・ロメオ・ジュリア・クーペ)
有山直(有山/ホンダ・CB750K)
睦五朗(野田/none)

















