
わたしはビジネス用でもカジュアル用でも紐付きシューズが好きだ。ただ、紐付きシューズは、履く時・脱ぐ時、靴紐を結んだりほどいたりする面倒がある。
以前持っていたカジュアルシューズの中には、その手間を省くため、靴の一番手前の穴には靴紐を通さないようにして、楽に履いたり脱いだりできるようにしたこともあったが、ビジネスシューズではそれはやりたくない。靴紐は全ての穴に通して、ビシッと履きたいのである。
仕事の訪問先には、マンションの一角を事務所にしているところもある。玄関では靴紐をほどいて靴を脱ぎ、用意されたスリッパに履き替えて入室し、打合せが終わり退出するときも靴紐を結ぶ手間がある。外食でも座敷しか空いてない場合は同様だ。そして、年を追う毎にこの手間がイラッとするほど億劫になってきた。
写真のシューズは、そんなわたしの億劫さを解放し、待ってました!こんなシューズが欲しかったんです!と、願いを叶えてくれた、ファスナー付き紐付きシューズ。靴紐は結んだままファスナーを開閉するだけで、履くことも脱ぐことも楽々できる優れものだ。
昨年、超〜遅咲きの私ども夫婦は新婚旅行に行ったが、わたしは旅行直前に写真のシューズとは色違いの茶を購入して旅行に履いて行った。
旅先は寺院・神殿の観光が多く、土足厳禁の館内見学時もそのシューズのお陰で、脱いだり履いたりするときの負担はなくとても重宝した。今でもプライベートの外出には、そのシューズを履いて出かけているお気に入りのシューズだ。
今年になり、仕事に行くのにうっかりそのシューズを履いて出勤したことがあった。紺色のスーツに茶のカジュアルシューズ。不味いとは思ったが、それほど滑稽でもなく、むしろこのシューズでもビジネス可?と思えたほどだった。
但し、紺色のスーツに茶のシューズでは、唯でさえ疑われているわたしの美的センスが「もう、キミは終わったね」と、更に疑われてしまう。紺色のスーツだったら黒色のシューズだ。
妻からは、
「今履いている茶色のカジュアルシューズ、黒色だったらビジネス用でもおかしくないでぇ」
と、言われ、わたしは善は急げで写真のシューズを購入した。社会人になってから、はじめてのビジカジシューズである。

















