
知り合いがSNSに豚肉の肉じゃがの手料理動画をアップしていた。わたしは肉じゃがの肉は豚肉なのだが、この人は牛がいなかったので止むを得ず豚にしたとコメントしていた。
ふと、肉じゃがに使う肉は、豚と牛のどちらが多いのか気になったのである。
生前の母が作っていた肉じゃがは豚肉だった。しかし、妻や義母が作る肉じゃがは牛肉なのだ。決してわたしは、「肉じゃがは豚肉でしょ!」と、駄々をこねるほど豚肉の肉じゃがに執着しているわけではない。しかし、一度だけ母に頼んで、牛肉の肉じゃがを作ってもらったことがあったが、食べ終わった後に、
「やっぱり肉じゃがは豚肉だね」
と、言ったことを覚えている。肉じゃがは豚肉のほうが美味いじゃないかなぁ。
ビーフシチューを作るつもりが肉じゃがになってしまった
明治時代の海軍大将東郷平八郎が、イギリス留学時代に出会ったビーフシチューを気に入り、帰国後の艦上食として作らせたのがはじまり。しかし、ビーフシチューを見たことも食べたこともない料理長が、話だけを聞いて試行錯誤してできあがったのが肉じゃがだった。
参考サイト:激論★肉じゃがといえば、豚か、牛か!それとも何か!?
肉じゃがに豚肉を使うか牛肉を使うかは、東日本と西日本とで真っ二つに別れ、東日本では豚肉、西日本では牛肉(宮崎県、鹿児島県、沖縄県は豚肉)というデータもあった。義父母は関西出身なので、おのずと牛肉になったのだろう。
因みに、クックパッドの肉じゃが投稿のレシピ数は豚肉が牛肉の3倍と圧勝している(2013.10.29時点)。
東西で豚肉派と牛肉派に二分され、ビーフシチューが元ならば牛肉の肉じゃがが正統なのに、レシピ数の乖離は年間を通じて作る回数の違いなのだろう。牛肉より豚肉のほうが庶民の懐に優しいことだけは伺えるのかな。


















