
ここのところ疲れが溜まっているのか、日中のデスクワークでも首が後ろへカックンするほどの睡魔に襲われた昨日は仕事も20時前に終業して社を後にした。
わたしの場合、平日土日祝日も冠婚葬祭も問わず、アフター5は夜な夜などこかのお店で飲んだくれているイメージが強いようだが、そのような期待にお応えすることは一切なく、飲みの誘いがない限り、仕事が終わるとまーっすぐに帰宅して晩酌をするお利口さんなのである。ま、たまにはチョイト一杯のひとり酒をすることはあるけどね。
昨夜は、帰宅途中に秋葉原のヨドバシカメラに寄り、音楽CDを購入して、総武線で地元市川駅に着いたが、夕食を兼ねたチョイト飲みたい気分でもあった。
しかし、そんな気分ではあるものの、焼き鳥でなし、焼き肉でなし、寿司でも居酒屋でも中華でもなし、和食(割烹・小料理)は少々値が張るし・・・帰って家で食べるかと思っていたら、帰路途中の「品珍園」の「サンラー麺500円」の看板が目に入った。サンラー麺か、しばらく食べてないな、それに500円か。と、品珍園に寄ることにした。
ここのお店、繁盛しているのかそうでないのか、席数はテーブル席、座敷を合わせて70席あるのだが、いつ行っても座席にお客がいたことを目撃したことがなく、テーブル席も2、3卓お客がいるくらいなのである。
味は? と言うと、食べログの口コミ・評価を見れば分かるが賛否両論。美味しいと言う人もいれば、そうでないと言う人もいて、品珍園をときたま利用するわたしの感想としては、日によって料理人が違うのか、その日の気分で料理をしているのか、競馬で大穴を当てたのか、パチンコで大負けしたのか、株で儲けたのか、尖閣諸島問題が気になるのか、確かに味にムラがあるのである。
ただ、出される料理を「今日は大丈夫だよね?」と、恐怖におののきながら食べ物を口に運ぶようなことはなく、通ぶらなければ普通に美味しく「ま、いいんじゃね」と、食べられる街の中華料理店なのである。
先に述べたとおり、お客はまばらなので、周りを気にせずに静かに飲食したときは打ってつけのお店かもしれない。
わたしは、テーブル席に付き、サンラー麺を注文する前に、紹興酒(5年陳醸)をボトルで頼んだ。肴は餃子とかに玉。他にも食べたい料理はあったが、ひとりでは食べ切れないので2品だけにした。
スマホ片手に飲み食いしていたが、店内には、中国語の歌が1曲だけリピートされて流れていた。最初は気に留めることはなかったが、何度も何度も聴かされているうちに段々といい曲に聞こえてくるものだ。「美人は3日見ると飽きるが、何々は3日見ると慣れる」と、同じ心理なのだろう。
店員さんに曲名を聞いたら『張鎬哲の台湾の歌、再回到從前(そして、過去に戻る)』と、教えてくれた。帰宅後張鎬哲を調べたら、張鎬哲は台湾で活躍しているようだが国籍は韓国。韓国籍の張鎬哲が台湾で活躍か。なんか微笑ましく思えた。因みにお店のスタッフは皆福建省出身とのこと。
さて、料理2品も食べ終え、ボトルもカラにしたところで、
「サンラー麺ください」
と、店員さんに注文し、出されたのが写真のサンラー麺なのだが、わたしはここではじめて大きな勘違いをしていたことに気がついたのだ。わたしが食べたかったのは「サンマー麺」だったのである🤣
表の看板には「サンラー麺500円」としっかり書かれていたにも関わらず、頭の中ではサンマー麺と勘違いし、店員さんにもサンマー麺を思い描きながら、
「サンラー麺ください」
って注文したのである。
サンラー麺とサンマー麺を間違うなんて、一体全体わたしの脳細胞はどのような仕組みになっているのだろうか。思い込みとはコワイものである。
それにしても、「ラ」と「マ」の一字違いでまるっきり別物の料理になるんだなぁ。ま、疲れた身体にはサンマー麺よりサンラー麺かな。サンラー麺を美味しくいただき店を後にした。


















