GW前の先月末、所用で浦安に行った帰りに『ぶらり途中下車の旅』のように行徳の友人の事務所に立ち寄った。そして、事務所の隣にケーキ屋が並んであったので、
「隣はケーキ屋なんだ」
と、友人に言うと、
「うん、美味しいよ、食べる?」
返事をしたが、わたしには、
「うん、美味しいよ、おごるよ」
と、言っているように聞こえたので、
「食べる」
と、即答し、ふたりして隣のケーキ屋に行った。
店内のショーケースには色とりどりのケーキが所狭しと陳列され、目を楽しませ、どれにするか選ぶのに迷わすほどだった。
でもね、ここでひとつの問題が発生した。ケーキたちの名札を拝見しても素性が分からないケーキがほとんどだったのである。
「ケーキの名前を挙げよ」と、問われたら、
- ショートケーキ
- チーズケーキ
- シュークリーム
- チョコレートケーキ
- モンブラン
- サバラン
と、その名前から想像できるオーソドックスの名前のケーキしか思い浮かばないわたしの前に、
「わたくし、クール・ルージュ、よろしくね」
「ミロワールよ、やさしく食べてね」
「わたしたちはタルトミルティーユとタルトフリュイ。姉妹よ」
と、自己紹介されても、
「え? もう一回名前教えて、お洒落な名前だね、でもひょっとしたらキミたちとは住む世界が違うかもしれない」
と、戸惑うばかりだったのだ。
どんなケーキか知らないが、不二家のうさぎちゃんケーキ、くまさんケーキ、パンダケーキの方が断然親しみを感じるのである。
幸い、ケーキの名札の下には婚活パーティーかと思わすプロフィールが書かれていたので、それを読んでどのような性格のお方なのか判明した次第である。
で、品定めをした結果、結局わたしが選んだのはシュークリームとムースフロマージュ。ムースフロマージュはプロフィールを読むとレアチーズケーキなんだよなぁ。レアチーズケーキじゃダメなの? ムースフロマージュなんて覚えられないゾ~
友人はショートケーキとモンブランを注文した。
そして、ケーキは期待通り友人がおごってくれた。
甘露甘露

下:シュークリーム ムースフロマージュ


















