老眼鏡を買う

 わたしにとって、メガネは一生涯必要ないものだと思っていた。子どもの頃から視力は学力に反比例して良かったし、社会人になってからも両眼とも視力は1.5を下ることはなかったからだ。

 ところが、42歳の厄年を過ぎた頃から、深夜に自室のベッドに横になりながらテレビを見たり、ガラケーをいじっている時、目を凝らして見ていることに気がついたのだ。

 しかし、日中はそのようなことはなかったので、きっと目の疲れから深夜にはそうなるのだろうと気にはしなかったが、肉体の急激な衰えと同じように視力も衰えていき、最近では日中でもパソコンの仕事のメールを目を凝らしながら読むようになり、仕事にならない気配がプンプンしてきて、「老眼鏡が必要なのかなぁ」と感じるようになっていた。

 そんな先日、市川シャポーのマックに立ち寄ろうとした時、出入口をちょっと入ったところの通路で老眼鏡フェアーかと思わすほどの数の廉価老眼鏡が陳列されていたのだ。

「そろそろ老眼鏡を買いなさい」とのメガネの神様のお導きなのか? わたしは素直に度数+2.50の老眼鏡(税込1,250円)を買ったのである。よく見えるなぁ。

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