一週間のはじめ

 問題です。日曜日は週の最後でしょうか? それとも週の最初でしょうか?

 例えば、「日、月、火、水、木、金、土」と唱える人は稀で大概の人は「月、火、水、木、金、土、日」と唱えるだろう。それに『月月火水木金金』なるタイトルの「土日ないじゃん!」と嘆きたくなる戦前の軍歌もあるくらいだから、週の最初は月曜日なのかな。

 しかし、市販されているカレンダーは日曜日が週の最初に記載されているものばかりで、月曜日が週の最初に記載されているのは見たことがない。大手企業などは会社の年間カレンダーが社員(従業員)、関係各社向けに配布されるが、日曜日が週の最初に記載されているものもあれば月曜日が週の最初に記載されてものもある。企業によってまちまちで「どっちやねん」と言いたくなる。

 欧米では日曜日が週の最初かと思いきや、実はそうでもなさそうだ。文化圏により異なり、ロシア語圏、スラブ語圏では月曜日が週の最初になる。アジアでは中国が月曜日から「星期一、星期二、…」と数えていく。

 そもそも、現在の七曜制は『旧約聖書』の天地創造の7日間に起因している。神が6日間かけて『生命体の活動の場の創造』『天体の創造』『生命体の創造』をして、7日目はすべての仕事から離れて安息(休み)を取り、この日を祝福して聖なる日としたのだ。

 安息日を「サバト」と言うがフランス語、イタリア語、スペイン語では土曜日のことを指すそうだ。つまりユダヤ教では一週間は日曜日にはじまり土曜日で終わる。安息日は土曜日だったことになる。

 ところが、キリストの復活が日曜日だったことからキリスト教では安息日は土曜日から日曜日に変わってしまった。つまり、天地創造の話で例えると、一週間の最後が安息日だったのがキリストの復活により一週間の最初が安息日になってしまったのだ。先に文化圏により異なると述べたが、大きく括るとユダヤ教圏、キリスト教圏で週の最初は異なると言ってもいいのかもしれない。

 さて、話を戻し冒頭の問題の答えだが、日本の労働基準法の「週」の定義では、法令本文ではなく通達(S24.2.5基収4160号)で「日曜日から土曜日に至る一週間である」と定義されているそうだ。また、企業では「当社の週の最初は月曜日とする」と、あえて社内規則に記載しているところもあるようなので、世間一般的の週の最初は日曜日で、「来週の日曜日=今度の日曜日」であることを認識しておくのがいいだろう。


 いえね、なんでこんなブログを書いたかと申すと、十数年ぶりにシステム手帳リフィルの『週間』を買いに行ったのだが、どれもこれも月曜日が週の最初のものばかりで、日曜日が週の最初になっているのは皆無。探せばあるのだろうけどわたしが立ち寄った文房具店には置いてなかった。

 わたし、日曜日が週の最初でないと体質的に合わず、週の最初から仕事をするなんて精神的によくないし、松下電器(現パナソニック)が大手企業ではじめて週休二日制度を取り入れたとき松下幸之助が「一日休養、一日教養」とおっしゃられたが、わたしはそれに習うことはせずに、土曜日は週末の休養、でもって日曜日は週最初の休養として2日目の月曜日からお仕事ってのが性に合う精神的構造をしている。なので、手帳を開けたとき月曜日が週の最初になっていると非常~に身体に悪い。

 でね、「あれー、週の最初は日曜日じゃなくて月曜日なのか?」と、為念調べたら上記のようなネタができたのでブログにしたまで。

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