
もう数年前になるが自宅近所の廃業した病院跡地に建てられた分譲住宅地がある。
住宅地から一番近い最寄駅まで徒歩で20分弱かかるが、住宅地から徒歩5分程歩いたところにバス停留所があり、それを利用すればJR駅まで10~15分弱で行ける。住宅地近辺の徒歩10分エリアにはコンビニ、スーパーマーケット、ホームセンター、蕎麦屋にラーメン屋、喫茶店、理髪店に美容院、総合病院、薬屋、果物店、花屋、葬儀屋があるので不便はない。
廃業した病院は開業した一代目が名医だったらしく、二代目に変わった頃には総合病院になっていたが、親の七光り二代目の腕は大したことはなく、誤診も多く、医療ミスで病人を亡くしてしまったこともあった。こう言う話しは、あっという間に広がるもので、救急病院にも認定されていたが、救急車で病院へ搬送されるとき、
「あそこだけは止めてください。」
と、この病院は名指しで言われるまでになっていた。
廃業するまでの数年間は、入院患者も診察患者もほとんどなかったようで当然の廃業だろう。
分譲住宅地は病院の霊安室があった場所は除いて建てたようだが、購入者たちはそんな病院跡地と分かっていて購入したのだろうか。

















