もっと言うとね

 タイトルは取引先の社長の口癖。

 打合せをしていると、話しのところどころで、
「もっと言うとね」
 を接続詞のように使う。

 例えばこんな感じ。
「××社の仕事でね、技術者が必要なんですけどいますか。場所は××、期間は××、単金は××、面接は1回即決。もっと言うとね、月間稼働時間は高めかなぁ。4月リリースだから、かなりタイトになると思いますよ。うちの社員の部署で働いてもらいます。もっと言うとね、作業工程は・・・」ってな具合。

 ノートの隅っこに「正」の字を書き連ねたい衝動に駆られます。

 「正直な話し」が口癖の人もいたなぁ。

 「今、どこ? 一緒に飲もうよ。場所教えるから。正直な話し、そこから××通りに出て、2つ目の交差点を右折して、しばらく歩くと正直な話し、左側に××が見えるからその先の角を入り、正直な話し、××の看板があるビルの2階」

 どんだけウソだらけの人生を送ってきたのか。

 他にも「まず持って」「大なり小なり」「基本的にね」「思ったんだけどさぁ」「そっかぁ」「ま、その~」「え~と」などなど色々な口癖の持ち主がいますね。

 当の本人は気づいているのかなぁ・・・いないんだろうなぁ。

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