本州でいちばん面積が大きいのは長野県？

2025年1月20日

　昨日は懇意にしているご夫婦宅で昼食会だった。と、言っても4人とも飲兵衛なので、夜まで続く長丁場の宴になりましたけどね。

　乾杯した時、テレビでは第30回全国都道府県対抗男子駅伝が実況放送されていて、千葉県民のわたしと妻は当然千葉県を応援した。結果は1位長野県、2位千葉県。長野県は史上初の4連覇。大したものですね。なんとなく千葉県って、2番とか3番が多いように感じるのはわたしだけ？

　駅伝を見ている時、ご主人が、
「本州でいちばん大きいのは長野県かなぁ」
　と、話しかけてきた。
「いちばん大きいのは北海道でしょ」
　と、返すと隣にいた妻が、
「本州って言ってるでしょ、ほんと人の話聞かんな」
　と、割って入ってきた。
「本州か😅・・・だったら長野県かな」
　と、答えたが、一応調べてみたら長野県は岩手県、福島県に次ぐ3番目だった。

県民性・地域民性

　昭和のアナログ時代、インターネットなんてなかったので、情報伝達はテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・人伝に限られ、リアルタイムで情報を得るのは厳しかった。

　そんな時代の県民性ネタがある。今だったら良くも悪くも話題に挙がるのは大阪人くらいだが、当時は全国相対的に取り上げられ、例えば、群馬県民はかかあ天下で空っ風が吹くところで生活しているので気が強い。埼玉県民は旧武蔵国だったので東京人の意識が強い。千葉県民はもともと三国（安房・上総・下総）だったのでまとまりがなく、飽きっぽいなどと言われた。

　30代半ば頃、名古屋へ出張した時は、書店に『ここがヘンだよ名古屋人』なる本が置かれていた。当時のテレビバラエディー番組『ここがヘンだよ日本人』を文字ったのだろう。

名古屋人の結婚式は盛大で費用に糸目をつけない
名古屋にはなんでもあるので他県へ行く必要がない。よって、名古屋人は県外へ引っ越したり、旅行をするのが全国一少ない
隣人が新車を買ったら、負けじとそれ以上の新車を買う。兎に角、隣人よりいいもの主義

　などなど、名古屋地域を中心にした愛知県民性が書かれた本だった。

　静岡県には古くは人柄を指すこんな言葉がある。

駿河乞食に遠州泥棒、伊豆の飢え死に

いざ飢饉などが起きると、駿河の人は為政者に物乞いをし、遠州（遠江）の人は泥棒をしてでも自分で食べ物を手にいれ、伊豆の人はのんびりしているうちに餓死してしまう。

　と言う意味だ。

　さて、長野県民性はと言うと、「理屈っぽい」だった。

　20代の頃、仕事仲間で飲んだ時、何かにつけ「そういう考え方もあるけど・・・」とか「その根拠は？」と言っては自論を展開する者がいた。

　こいつ理屈っぽいなぁと思い、熱弁を振るっている途中で、
「出身は長野県？」
　と、聞くと、
「え！そうですけど」
　と、驚いた顔をしたので、
「長野の人って理屈っぽいって言われない？」
　と、言うと、
「あはは、よく言われます」
　と、反論もしなっかったので、ついでに、
「ひょっとして、法政大学出身？」
　と、聞くと、ギョッとした顔で、
「なんで分かるんですか」
　と、返してきた。
「うん、以前も2度、理屈っぽい人が法政出身だったから、そうかなぁと思った」
　と、言うと、苦笑いをして何も返すことはしなかった。熱弁もやめた。

　わたしの浅い俗知識とたまたまが合致しただけだったと思うが、彼は理屈っぽいと言われる地域で生まれ育ち、理屈っぽいと言われる大学で学友たちと過ごし、つまるところ理屈っぽい環境で20年以上過ごしてきたので、自分がそんなに理屈っぽいとは思っていなかったのだろう。社風、校風を語る時、内部より外部の目の方が確かなこともある。

実は「理屈っぽい」と言われるのは・・・

　長野県は北信、中信、東信、南信の4つの地域に分かれる。そして、理屈っぽいと言われるのは北信地域で、南へ下れば下るほど陽気でざっくばらんとした人が多いようだ。

　短大時代、駒ヶ根市出身（南信）の友人がいた。
「長野県民は理屈っぽいって言われるよね」
　と、言うと、
「それは、北の地域だ。南はそんなことないぞ」
　と、息巻いて返された。
　確かに、この友人は理屈っぽいなぁと感じたことが一度もなかった。先の仕事仲間は長野市出身（北信）だった。

　東信地域はギャンブル好きと言われるが、ん〜これは如何せんどうだろうか。長野県は教育県であり、風俗店、パチンコ・パチスロ店が少なく、公営競技場、場外投票権発売場においてはひとつも無い。テレビでは競馬放送もしない徹底ぶりだ。（現在はBSやCS放送で見られるのかな）

　したがって、競馬（現在は場外投票権発売場のみ）、競輪、競艇、オートとギャンブル施設が揃っているお隣の群馬県に近い東信の人たちが遊びに行くだけだろう。おしなべて「東信地域≒ギャンブル好き」ではないと思う。

　因みに、昭和の時代、自動車販売店では、「新車は群馬県、中古車は長野県」だったらしい。理由は、「新しい物好きの群馬人、倹約の長野人」と言われていたから。実際に2県を比較すると、新車が多いのは群馬県で中古車が多いのは長野県だったようだ。

都道府県別面積順位（上下5位）