参拝と買い物

 妻と浅草へ行ってきた。昨日、妻が新しいピーラーが欲しいと言い出したのを受けて、以前テレビ番組でかっぱ橋の飯田屋のエバーピーラーが取り上げられていたのを思い出し、
「かっぱ橋へ行こう」
 と、提案すると、包丁も買いたいと加えてきたので、飯田屋が当選確実から当選になった。

 13時過ぎに都営浅草線浅草駅に着き、まずは浅草寺へ。言うまでもなく外国人観光客でごった返し、雷門から仲見世通りに入ると、色とりどりの人人人で初詣かと見紛みまがうほどだった。

 宝蔵門を抜け、お水舎で手と口をきよめ、“香炉の煙を体の悪いところにかけると治りが良くなる” という言い伝えのとおり、常香炉ではお香を供えてご利益がありますようにと、両手で頭に思う存分に煙を浴びせかけてから本堂に参った。

 参拝の順番待ちをしていると、10代後半に見える4人組の女性たちが、妻の右隣とその前にふたりずつ2列になって並んでいた。

 そして、前にいたふたりが参拝をはじめると、左側の女性は賽銭箱に賽銭を投げ入れた後に二礼したので、おやおや? と、見ていると、想定通り期待を裏切らずに威勢よく、パン! パン! と、柏手かしわでを打った。

 妻が小声で、
「ここはお寺ですから、柏手は打ちませんよ〜」
 と、教えると、妻の隣にいた女性が、えっ? と反応し、何を思ったのか柏手を打った仲間の頭を平手でぽんと叩いたのだ。
( ̄◇ ̄;)

 叩かれた方はなんで頭を叩かれたのか分からない。拝んでいる途中で後ろを振り向き、
「なんで叩くの? どういうこと?」
 と、怪訝顔けげんがお。叩いた方は、
「拍手は打たないんだって。ごめんごめん」
 と、謝っていたが、叩かれた方は、
「超〜やる気なくした・・・」
 と、凹んで膨れっ面をしていた。

 人の頭を叩くものじゃないよ。参拝後に誤りを教えてあげればいいだけじゃないか。その後の彼女らにひと悶着もんちゃくあったかどうかは知らない。

柏手は拍手の誤用。「柏」と「拍」は似ていますからね。「二礼二柏手一礼」とは書きません。また、「二礼二拍手一礼にれいにはくしゅいちれい」も平成になってから浸透しだしたもので、昔はそんな参拝の仕方はなかったという話もあります。

 さて、参拝を済ませ、一路かっぱ橋の飯田屋へ。妻はまずエバーピーラーと替え刃の商品券を手にしてから包丁コーナーへ行くと、形・サイズ・材質が違う包丁がより取り見取り陳列されていた。

 妻は10分20分とどれにしようか決めかねていたが、迷った時は「三徳」だ。漸く写真の三徳包丁に決めて、エバーピーラーと替え刃と合わせて購入し、カジワラキッチンサプライでは、パンを入れる小判型バスケット30型を購入した。いい買い物ができてよかったね。指、切らないでね。

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