
小5の家庭科の調理実習でフレンチドレッシングを作ったことがあった。自分で作れることに感動し、帰宅後自慢げにこの事を母に話すと、
「作るなんて面倒臭い。ドレッシングは買えるでしょ」
と、にべもない返事をされた。大体主婦とはそういうものだ。
さて、先日食べに行ったカレー屋もそうだが、カレー屋のサラダにはオレンジ色のドレッシングがかかっている。甘味とほのかな酸味のドレッシングがサラダに絡まりおいしい。色からしてベースはニンジンだが、ニンジンだけではこの味わいはでない。
以前から市販のドレッシングがあればスーパーで買おうと思っていたが、わたしはサラダを好んで食べることがない。野菜嫌いではないが、野菜をモリモリ食べるのは、とんかつや豚の生姜焼きの付け合わせの千切りキャベツやステーキに添えられてある時くらいだ。サラダボウルに盛られた野菜サラダがテーブルの中央にメイン面で置かれていると、菜葉食って何がうれしいと思うのだ。
したがって、毎度カレー屋を出ると、ドレッシングのことは忘れてしまい、カレー屋でサラダが出ると思い出すを繰り返していた。
そんな先日、スーパーで買い物をしている時に漸くカレー屋のドレッシングを思い出し、棚に並んでいた各種ドレッシングの中から、キャロット&オニオンのドレッシングを手にした。
すると、後ろで妻が、
「ねえ、こんなドレッシングあるよ」
と、呼んだので振り向くと、『謎のドレッシング』が大量に陳列されていた。
謎 の ド レ ッ シ ン グ ?
わたしはそのドレッシングを手に取り、先に手にしたドレッシングと比べるとオレンジ色も濃く、これだ! と、先のドレッシングは棚に戻し、『インドカレー屋さんの謎のドレッシング』を購入した。
夕食のサラダに謎のドレッシングをかけて食べてみた。うーん、これはこれでおいしいが、カレー屋のドレッシングほどとろみはなく、わたしにはコクも甘みもイマイチ物足りなく感じた。カレー屋のドレッシングは自家製なのだろうか。購入できるのであれば今度カレー屋に行った時に買うとしよう。



















