「鰻の成瀬」の鰻

 昼食を「鰻の成瀬 船橋店」で妻と取った。鰻の成瀬(フランチャイズビジネスインキュベーション株式会社)は、フランチャイズビジネス(以下、FC)として2020年9月に創業し、2022年9月に1号店「横浜本店」をオープン、2023年2月末に2店舗目の「上尾店」をオープンし、それからはまさに鰻登りで、FC店舗数は1都1道2府27県に135店舗と、「宇奈とと」の88店舗(国内のみ)を見下ろす高さになった。(2024年4月17日現在)

鰻はニホンウナギだが国産ではない

 鰻の成瀬は、ニホンウナギを使用しているがウェブサイトには、

鰻の成瀬では、海外の厳選した養鰻場で鰻を育て、国産鰻よりも厳しいとされる検査を通過した、安心安全で高品質な鰻のみを使用しています。

 と記載されている。
 よって、国産ではないが、提供している鰻はニホンウナギとちとややこしい。

鰻は煙で食わすと言うが・・・

 提供される鰻は、海外で養殖されたニホンウナギを現地工場で加工し、冷凍輸送して店舗で温めてご飯にのせるというもの。したがって、お店に鰻職人は不要で、開いた冷凍うなぎを蒸して自動焼き機で焼くだけというシンプルなオペレーションで、アルバイトだけでも運営が可能(Google AIを参考)。よって、店の外も店内も鰻の匂いはしない。船橋店は席数15に対して、厨房兼接客の店主と接客の店員のふたりだった。


 さて、席に着くと、まず瓶ビールを注文し、それからわたしは松、妻は珍しくあまりお腹が空いていないと梅を注文した。鰻の作り方は先に述べた通りなので、5分ほどで提供された。

 見た目は写真の通り。

鰻の成瀬では、一般的なうなぎ専門店の半額程度でボリューム1.5倍のうな重を提供しています。

 梅でも十分な大きさだ。

 味はどうかな。一口食べた。
 あれ・・・?
 あれれれれ・・・??
 うまい。

 カリッとする皮ではないが香ばしさは感じられる。ふっくら感はもう少し欲しいが、皮も身もほどよい柔らかさで、魚臭さもなく久しぶりに昔ながらの鰻を食べた感じだ。

 船橋店の食べログの口コミには、『魚臭く、小骨も多い』と低評価をされた人もいるが、大量生産の鰻なので、ひょっとしたら不出来なもの(本来は製造工程中に除外しなければならなかった鰻がチェック漏れで紛れ込んだ)が不幸にも当たっちまったのかな。

 「うまい鰻を腹いっぱい!」「たまの鰻をいつもの鰻に」をコンセプトにしてるだけあって、価格も他の鰻専門店と比べ廉価だ。

 店舗によって盛り加減が違うかもしれないが、船橋店のごはんはやや少なめに感じた。

 松は一尾、竹は半身半(3/4尾)、梅は半身(1/2尾)。

 ごちそうさまでした。

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