
去る11日の朝、居間でNHK BSの「虎に翼」を見ていると、突然悪寒が全身を襲ったのだ。寒い! さぶい! 身体中がぶるぶるゾクゾクと震え出し、これは間違えなく風邪の前兆と感じ、体温を計ったら37.2℃だった。
因みに、わたしは子供の頃から平熱は37.0℃だった。しかし、50代半ば頃から平熱は36.5〜36.6℃に下がっていた。
ただ不思議といつもの風邪の前触れとは異なり、
- 手首・肘関節の痛みがない
- 咳も痰もでない
- 頭痛・腹痛もない
- 息も苦しくない
あったのは、全身の倦怠感と寒気だけだった。妻から風邪薬(妻が以前に近所のM医院で処方してもらった総合風邪薬)を渡され、それを服薬して早め早めの養生で、この日は食事とトイレ以外は寝室で寝ていることになった。
寝室で1時間くらいして目を覚ますと、体が異常に火照っているのが分かり、でも息苦しさは全く無かったが、体温を計ると40.0℃😨 1時間ちょっとで体温が3℃近く上昇ってやばいでしょ。わたしは妻から解熱薬を渡され服用した。この解熱薬も妻が以前にM医院で処方してもらったものだった。君はなんでも持っているんだね、助かるよ。
そして、解熱薬が効き、昼前には体温は37.8℃に下がり、いつもの様にこのまま熱は下がるだろうと思っていたら、昼下がりにまた体が火照っているのが分かり、体温を計ると38.5℃だった。
おかしい、これは単なる風邪ではない。インフルエンザか? コロナか? 解熱薬を服用し、心配した妻はM医院へ電話をしてわたしの発熱の症状を話、明日の診察予約を入れてくれた。
20時、体温を計ると37.5℃。夕食は妻が作った餡かけうどんを食べて、総合風邪薬を服用して就寝し、妻は1階で就寝した。
12日、7時50分起床。体火照ってる〜、体温は39.0℃。解熱薬を服用して朝食まで寝る。9時朝食、体温は37.5℃。
10時30分にM医院へ行くと、そのままベッドが1台置かれた個室に案内された。わたしの発熱の原因も分からず、待合室には他の患者らもいたからだろう。
しばらくすると、看護師が入ってきて、新型コロナウイルス検査の検体採取のため、綿棒を長〜くしたような器具で鼻の奥底まで突っ込まれた。鼻ん中ツーン、どんだけ入っていくんだと思います。
検査結果は陰性。
それからしばらくして、医師(以下、先生)が入ってきて症状を聞いてきたので、わたしは件の通り話すと、先生は、
「健康診断は受けていますか?」
と、聞いてきたのだ。
わたしの頭の中は、尻上がりの疑問形『はい〜?』だった。
妻はすかさず、
「先生、毎年ここで健康診断受けてますよ、はは」
と、返したので、わたしもうんうんと先生の目を見ながらにんまり顔で頷いた。
すると、先生もこちらもマスクをしていたのでお互い表情は分からないが、目は口ほどに物を言う、それまで真顔だった先生の目がバツの悪そうな苦笑いの目に変わり、そして動揺しちまったのか、
「その時、(医師から)何か言われましたか?」
と、またまたとんちんかんなことを聞いてきたので、わたしは笑い出してしまった。
先生もしまったと思ったかな。されど、医者ってぇのはプライドが高いですからね。何事もなかったように、
「肺のレントゲンも撮って、一通り検査をしましょうか」
と、言ったので、わたしが、
「お願いします」
と、言うと、先生は、
「分かりました」
と、言って病室を出て行った。
そして、わたしもコロナ陰性だったので、妻と待合室に移動した。
「毎年、ここで健康診断を受けて、他にも診察してもらうことがあるのに忘れるかね」
「先生も患者が多くて忘れちゃうんだよ」
「そんなもんかね」
と、妻と話をしているうちに、わたしは看護師に呼ばれ、尿採取、肺のレントゲン、口腔粘膜採取、心電図計測、血液採取を済ませ待合室に戻ると、先生のアナウンスで呼ばれ診察室に入った。
いつものように先生はデスクの椅子に座っていて、わたしは向かいの椅子に腰掛けた。そして、デスクに置かれた端末の画面に映し出された、わたしの肺のレントゲン写真を見ながら、
「肺はきれいですね」
と言い、直近の健康診断のレントゲン写真と比べながら、
「変わりないですね」
と、言った。
次に尿検査のデータを見ながら、
「血糖値が高いですねー」
と、言ったが、データの数値は、別の内科医での2ヶ月に1度の定期検診でも長年持続している数値だったので、気にはならなかった。『はい、あなたは糖尿病決定』ではなく『糖尿病と言われても否定できないよ』という数値で下がればありがたいが、何分酒飲みなのでなかなか下がろうとしない。
「んー膀胱炎かなぁ」
「膀胱炎!?」
「腰痛はありますか?」
先生は椅子から立ち上がり、わたしの後ろ右脇腹をポンポンと叩き出した。
「痛くありませんか?」
「いえ、全く痛くないです」
先生は椅子に座った。
「下痢は?」
「下痢ってほどではありませんが、軟便です」
「トイレは近いですか?」
「近いと言えば、近いような・・・」
「10分おきとか」
「それはないです。わたしは水分補給が多いので、そうですねぇ2〜3時間に1回ですね」
「水分補給が多いことはいいことです。んー、根本的原因は分かりませんが、何らかのバイ菌(細菌)による発熱でしょう。抗生物質の薬を出しておきます。お酒は控えましょう」
「はい、ありがとうございました」
何のバイ菌なのか分からなかったが、バイ菌による発熱であることは分かったからいいか。口内粘膜検査、心電図検査も異常なし。血液検査の結果は後日になった。
正午頃帰宅し寝室で寝る。体温は37.5℃。
13時30分、遅めの昼食におじやを食べたが、丼半分残し、残りは夕食で食べることにした。体温は38.3℃。抗生物質の薬を服用して寝る。
14時40分、体温が39.2℃に上昇したので解熱薬を服用。
18時体温37.6℃。夕食は昼食で残したおじやを食べ、抗生物質の薬の服用して寝る。
20時54分、体温38.8℃、解熱薬を服用して就寝。
妻もわたしが感染型ウィルス保持の物体でないことが分かったので、寝室で就寝した。
13日早朝、起床して体温を計ると37.3℃だった。抗生物質の薬が効いたのかな、体の倦怠感もほどんどなく、熱が上がる感じもしなかったので、普段通り朝食を取り、2日間、汗を何度もかきまくって酸っぱくなっていたわたしの体も風呂に入ってスッキリした。風呂上がりの体温は37.1℃だったが、日常生活に戻ることにした。アップした手書きメモの写真は、妻がわたしの体温等を記録したもの。ありがと。

















