私をモノにしたいなら島をプレゼントして

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 わたしの知り合いの女性が、
「私をモノにしたいならマンションをプレゼントしてくれなきゃダメ」
 と、言って、男募集していたことがあった。

 ところが、それからしばらくしたら、マンションじゃ物足りなくなったのか、ハードルを上げて、
「私をモノにしたいなら島をプレゼントしてくれなきゃダメ」
 に変わっていた。 

 為念、わたしがこの女性に交際を申し込んだ時に言われた言葉ではない。数人のお仲間で飲んでいた時の彼女の発言である。

 数日後、お仲間のひとりと差し飲みした時、わたしが鼻で笑いながら、
「マンションだってプレゼントする男が現れるかどうかも分からないのに島ねぇ、さだまさしが島を1億だか2億で購入した話はあるけど、島をプレゼントする男性はいないでしょ」
 と、言うと、お仲間は、
「彼女が言っている島は、海に浮かぶそういう島じゃないみたいですよ」
 と、返してきたのだ。

 ん? と、お仲間を見つめると、
「彼女が言っている島は『ブヤ』とか『ジュク』とか『ブクロ』の “シマ” みたいですよ」
 と、話したのだ。
Ψ(`◇´)Ψ
 ん~、命がいくつあっても足りない。

 その後、彼女もさすがにシマは無理だと考え直したのだろう。
「私をモノにしたいなら油田をプレゼントしてくれなきゃダメ」
 に変わったが、いねーよそんな男。

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