同乗者は眠くなったら寝て構いません

 疲れている時の自動車の運転中になんやかんやと話しかけられると、
「じゃかしぃ! 寝てろ!!」
 と、言いたくなる。疲れている上に話しかけられるとイライラが募る一方なのだ。

 運転手を気遣ってのことなのだろうが、同乗者も長時間乗車していたり、旅行の帰路だったら疲れても出てくるのだから、運転手へのいらぬ気遣いはせずに寝てくれたらありがたい。そのほうがこちらとしても、わたしを信頼してくれているんだ。安心してくれているんだ。よし、安全運転、安全運転と、疲れていても自然と責任感を覚えるのだ。

 ところで、助手席でこちらが寝ていると、自分だけ辛い思いをさせて置いておまえは寝るのかと、言わんばかりに運転が乱暴になり急ブレーキ、急発進して揺り起こそうとしたり、オーディオの音量を上げたり、真夏に暖房、真冬に冷房にしたり、軽蔑のまなざしをピシピシと送ったり、ストレートに「寝るなよ!」と、言う人もいるが、わたしとしては不思議かつ腹立たしい言動でしかならない。

 それともこれが正常な一般的な人たちの気持ちで、わたしが特殊なのだろうか。運転手が同乗者を安全に送迎することは運転手としての宿命であり使命だ。同乗者が寝たら、運転手は『信頼されている』と感じ、ゆとりを持って運転をしてもらいたいものだ。

同乗者にイラッ
読売新聞 – 2009年5月6日(金)朝刊
<運転者ネット調査 – 渋滞で不機嫌/自分だけ眠る>
 大型連休の渋滞で疲れ気味のマイカー族も多い中、同乗者の何気ない行動が運転者の気分をいらだたせる──そんな実態がインターネット調査会社マクロミルのアンケート調査で分かった。
 マイカー運転中に嫌な思いをした同乗者の行動について聞いたところ(複数回答)
「渋滞で機嫌が悪くなる」(33.6%)
「車内を汚す」(32%)
「運転の仕方を指図される」(31.8%)
「運転手を残して眠る」(21.4%)
などが上位を占めた。
 一方、うれしかった行動は
「食べ物や飲み物を渡す」(61.4%)
「話しかけてくれる」(50.2%)
「運転の疲れを気遣う」(42.4%)
など。お互いの思いやりがドライブを快適に過ごす秘訣と言えそうだ。
 調査は4月15日~16日、1年以内に自家用車を運転した20~59歳の男女を対象に実施し、計500人から回答を得た。

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