プライベートで越後湯沢へ行く。写真の深川弁当(シェイアール東海パッセンジャーズ)は新幹線Max車中で撮影。@850円。仕事、プライベートに関わらず、新幹線に乗車するときの駅弁は深川弁当と決めている。ここ数十年、駅弁が豪勢になったこと。昔の駅弁の定番と言えば “幕の内弁当” だった。金額は…いくらだったか忘れたが今ほど高くはなかった記憶はある。
伐採林から作ったのか薄い弁当箱にそれ以上にペラペラの1枚の蓋。蓋を開けると、冷え切った米粒が蓋のところどころに引っ付いていて、それをもったいないと最初に割り箸で取って食べたのを覚えている。
ご飯の真ん中には梅干し、おかずは真っ赤なウインナーソーセージ、堅~い塩鮭、かまぼこと卵焼きそれそれが薄っぺらく一切れ、体裁程度の煮物にお新香、その他シュウマイ1個またはミートボール1個が入っていたようななかったような。
兎に角「うわぁ~ご馳走だ」なんて感じることはなかったが、それでも駅弁とは不思議なもので、ガタンゴトンと走る中、駅弁を頬張りながら車窓からの風景を見るのは、格別なものが合ったのかも知れない。美味しく感じた。時代が変わり、ニーズも変わり、今は豪勢な駅弁が多くなったが、あの粗末ながらも駅弁の代名詞と言ってもいい幕の内弁当を忘れることができない。
そんな中、深川弁当は当時の駅弁を継承しているような感がする。あなごもはぜも絶賛するほどうまいわけでも忘れてしまうほど不味くもなく、車中で食べるとなぜが当時の幕の内弁当を思い出すのだから不思議である。料金も他の駅弁からすれば安い。
ただ、この不景気から原料費が高騰したのか、アサリ飯のアサリをみじん切りにしているのか、無残にちまちまと散らばった細かいアサリの残骸粒ばかりでアサリ本体は見あたらなかった。料金を50円値上げしてこれではと少々閉口した。
食事中残念なのが、あっと言う間に次の駅に着いてしまうことである。東京駅からしばらくして弁当を開けたが、箸を付けてて一口二口で上野駅、食べ終わり、片付けをしていた頃は大宮駅だっただろうか。兎に角、速度が速い。大宮駅から先は新幹線も本領発揮とばかりに速度を上げる。車窓からの望む手前の風景はうゎっと一瞬で通り過ぎる。情緒も何もあったもんじゃない。駅弁を食べながら車窓からの風景をゆっくりと見ることは新幹線では難しいらしい。

















