猫を飼っている友人とLINEでやり取りをしているうちに、
「まだまだ老け込んでいられないよ。最愛の伴侶がいるからさ…」
と、写真が送られてきた。

うちの斑(まだら)と同じく、サイベリアンのメスで、
「可愛い〜⭐️」
と、返すと、
「バカ親自慢でしかありませんが…ホント可愛い❤️」
と、また写真を送ってきた。

いやいや、お世辞抜きでほんと可愛いですよ。
この友人は、犬を飼っていたこともある犬派だった。しかし、写真の猫を飼うようになってから、完全猫派に改宗したそうだ。(決して犬が嫌いになったということではありません)
先日、サシ飲みした友人は、頭の天辺の残滓の髪から足の爪先の垢まで猫嫌いだった。野良猫が庭で糞をするので、野良猫が庭に入ってくると、縁側から殺傷能力ゼロの空気銃を打ちまくっておっぱらっていたそうだ。
しかし、子供が猫を飼いたいと言い出し、猫を飼うようになったら、
「猫って可愛いな」
と、猫への気持ちが180度変わっていた。現在は犬2匹と猫3匹を飼っている。
さて、わたしが猫を飼うのは、斑で4匹目になり、はじめて猫を飼ったのは平成元年(1989年)だった。当時勤めていた会社社長の奥さんの愛猫ヒマラヤンが5匹産み、子猫のメス1匹を無償で頂戴した。
動物を飼うことに否定的だった両親には内緒だったので、子猫を連れて家に帰るなり、
「猫、飼うよ」
と、言うと、案の定両親は烈火の如く猛反対したので、
「でも、もう連れてきたから飼うよ」
と、事後承諾を促し、両親には子猫を見せずに、子猫を抱いて2階へ上がると、母は、
「冗談じゃないわ」
と、階段をどたどたどたと追ってきて、
「猫なんて飼えるわけないでしょ!」
と、ものすごい剣幕で声を荒げ、
「すぐに返して・き・・」
と、捲し立てている途中で子猫を見たとたん、目が点になり、黙り込んでしまった。
そして、子猫をじーっと見つめたまま、子供に向けるような笑みを浮かべながら、
「はな(華)ちゃん」
と、口をついたのだ。
はなちゃん!? つい、何秒か前までは猛烈に反対していたのに、子猫を見るや否や命名までしちまって飼うことを認めた。
父は父で、自宅の庭に入ってくる野良猫を箒でおっぱらっていたほど猫を毛嫌いしていた。しかし、母が飼うことを認知しちまったものだから、しぶしぶ諦めたが、飼うようになってからはとても可愛がっていた。
ある日、はなを優しく撫でている父に、
「お父さんは子供の頃、動物飼ったことあるの?」
と、聞いことがあった。
すると、父はしれっと、
「猫」
と、答えたのだ。
「えー! 庭に入ってくる野良猫をおっぱらっていたのに、猫飼ってたの!?」
と、ドン引きすると、父は苦笑いをした。
( ̄ロ ̄)・・・なんだ、この人って思いましたよ。
妻は猫を飼うのははじめてだったが、妻は猫というより動物を飼うことに否定的だった。理由は旅行好きだから。動物を飼うと、家を空けることができなくなる。
現に斑を飼うようになってからは、外泊は斑をペットホテルに預けて2泊3日までになった。幸い昨年イタリア旅行で9日間家を留守にした時は、妻の友人が毎日我が家に来てくれて斑の世話をしてくれたが、いつもそう旨い具合にはいかないだろう。
斑は、妻の一目惚れに乗じて、わたしの半ば強引で我が家に迎えたが、妻は斑を迎える前日まで飼うことを躊躇し、
「ねぇ、やっぱり飼うの止めようよ〜」
と、しょぼくれたり、
「誰が面倒をみるの? 私はトイレ掃除も餌やりもやらないからね」
と、息巻いたりして、
「おれが全部やる」
と、なんとか説得して迎えることができたが、今では妻の方が率先して斑の面倒をみている。為念、わたしが何もしていないわけではない。
女性には母性本能がある分、動植物を慈しみ育てる気持ちが男性より強いのだろう。
斑の爪切りはエリザベスカラーを首に巻いて、2週間に1度ふたりでやり、斑が用を足した後の猫砂の処理と、減った分の猫砂を足すのは、気がついた時にどちらかがやり、ブラッシングは主にわたしがやるが、妻は自動給水機を購入し、猫砂も定期購入し、トイレのシートは3〜4日で交換し、月一でトイレを風呂場で水洗いして猫砂も全取っ替えし、ウェットフードは斑の好みのものを特価の時に各種箱買い・まとめ買いし、食欲がなかったり、排便をしていないと心配し、斑が居間にいないと、
「どこにいるんだろ?」
と、探したり、わたしに、
「斑にごはんあげて」とか、
「斑と遊んであげたの?」
と、言うこともあり、仕事から帰ってくると、
「斑〜ただいま〜」
その後わたしに、
「ただいま」
と、妻の愛情指数ランクは、わたしより斑が上位になった今日この頃なのである。

猫の魔力ってすごいね。

















