【視聴中】大草原の小さな家

 タイトルは、1975年(昭和50年)から1983年(昭和58年)にNHKで放送されたテレビドラマ(原題:Little House on the Prairie/アメリカ:1974〜1982年放送)。

 最初は20時放送だった。毎週両親と見ていたが、熱心に見ていたわけではなかったので、放送時間が18時に変わってからは見た記憶があるようなないような。1話完結が多かったので歯抜けで見ても気にならなかったのだ。

 さて、先日テレビのチャンネルを変えていたら、NHK 4Kで丁度「大草原の小さな家」(シリーズ1第4話『エドワーズおじさんがやってきた』)がはじまるところだった。他に見たい番組もなく、懐かしさも手伝い、妻と視聴することにした。

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イマイチ感情移入ができない

 見始めてすぐに気がついたことがあった。それは吹き替えが変わっていたのだ。2019年に映像がオリジナル35mmフィルムから4Kに変換された時、翻訳も刷新され新日本語吹き替えになっていた。

 このドラマをはじめて見る人には吹き替えの比較対象がないので違和感はないと思う。新吹き替えは、元吹き替えに似せているようだが、元吹き替えで見てきたわたしには、チャールズの声は柴田侊彦、キャロラインの声は日色ともゑ、メアリーの声は石川弘美、ローラの声は佐藤久理子であり、他のキャストの声も元吹き替えでないとしっくりこないのだ。

 また、刷新した翻訳も、いくつかのシーンでのセリフの文言がシチュエーションとなんとなく調和していない感じがした。

 翻訳は難しいと思う。例えば、”Thank you” だけでも、シチュエーションにより、「ありがとう」「ありがとうございます」の他に「感謝(する/します)」「おおきに」「ありがとよ」「どうも」「助かったよ」「かたじけない」「チャンラーン」などいろいろ邦訳ができ、翻訳者のセンスによっても邦訳が変わるので、文章になったら尚の事だったろうと思うが、もやもやっとしたものを残したまま見終わった。為念、決して新声優陣・翻訳者に文句もよこしまな気持ちもない。

DVDで見ることにした

 実は自宅には妻が独身時代に購入した「大草原の小さな家」のDVDコレクションが揃っている。

 だったら、そっちを見りゃいいだろってことなのだが、熱心に見ていたわけではなかったので、今一度見たいという気持ちは起こらなかったのだ。

 ところが、今回NHK 4Kで刷新されたのを見たら、急に最初から見たくなり、DVDでパイロット版から見始めることにした。やっぱりわたしには元吹き替えと元翻訳のセリフがしっくりくる。

  • パイロット版『旅立ち』(1話完結)
  • シーズン1(全24話)←今ここ(第10話まで見終わった)
  • シーズン2(全22話)
  • シーズン3(全22話)
  • シーズン4(全22話)
  • シーズン5(全24話)
  • シーズン6(全24話)
  • シーズン7(全22話)
  • シーズン8(全22話)
  • シーズン9(全22話)「新・大草原の小さな家」
  • スペシャル(全3話)

(DVD72枚/全208話)

 妻にいっぺんに購入したのか聞いたら、ディアゴスティーニ(DeAgostini)から隔週で雑誌と付録DVD1枚(70号、71完結号は各2枚)が送られてきたと答えた。妻は3年かけてDVDを揃えたことになる。ごくろうさま。

持論:翻訳を刷新した理由

 皆さんご存知の「刑事コロンボ」。昭和の時代、NHKで放送されていた時のコロンボの吹き替えは小池朝雄だった。

 しかし、オリジナルが1話73分と98分に対して、放送枠は1時間15分と1時間30分だったので、98分は8分カットされてその箇所の吹き替えは収録されていなかった。オリジナルを放送するにあたり、カット箇所は銀河万丈の吹き替えが追加された。コロンボの小池の声が突然銀河の声になり、また小池の声に戻った。なお、日本テレビ系「新・刑事コロンボ」の全編吹き替えは石田太郎だった。

 閑話休題。

 「大草原の小さな家」のオリジナルは45〜48分だ。現在放送中のNHK 4Kでは50分枠なので収まるが、昭和の放送枠は45分だったで、カットされた箇所の吹き替えは収録されていなかった。

 「大草原の小さな家」も「刑事コロンボ」と同じようにカットされた箇所だけ吹き替えにすればよかったのではないかと思った。そうすれば、翻訳が追加された箇所だけ違和感を覚えるだけで済むし、元吹き替えを見ていない人とも翻訳が同じなので共有しやすいからだ。

 ところが、DVDで元吹き替えの第10話まで見終わって感じたことがあった。それは放送禁止のニュアンスがあるセリフが時々出てくるのだ。

 映画やテレビドラマでは最初や最後に注意テロップが表示される。

例)不適切な表現が(ございます/ございました)が、オリジナル性を尊重する為、ノーカットで放送致(します/しました)。ご了承ください。

 しかし、このテロップを表示したからといって、放送局に視聴者からのクレームがなくなることはないのだろう。そうすると、毎回放送するたびに放送局には視聴者からのクレームがあり、毎度毎度同じ対応をしなければならない。また、ネットで酷評されたり、ニュースにされたりして視聴率が下がる。

 「大草原の小さな家」は、翻訳を刷新せざるを得なかったのである。昭和の時代は許された表現も今ではNG。それだけ民度が高くなったということだ。

 因みに、DVDコレクションはオリジナルだ。日本語吹き替えで見ていると、カットされた箇所は英語(キャストの肉声)になり、日本語字幕が表示される。

 第10話まで見終わったので残り198話。毎日欠かさず1話見たとしても6か月以上かかる。いつ全編見終わることやら。途中で挫けませんよーに。

棚にDVDを並べる時、わたしは左から並べるが、妻は右から並べるようだ。どうでもいいことだけど。
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